英MPCは予想以上にタカ派な印象 あと1回の追加利上げを織り込む=NY為替
きょうも為替市場はドル売りが続く中、ポンドドルも上値追いが続いており、一時1.23ドル台半ばまで上昇する場面が見られた。今年1月の高値である1.24ドル台半ばを突破し、1.25ドルを試す展開になるが注目される。
本日は英中銀金融政策委員会(MPC)が開催されたが、予想以上にタカ派な印象だったこともポンドの下値をサポートしている。英中銀は予想通りに0.25%ポイント利上げを実施した。市場では前日の英消費者物価指数(CPI)の強さから利上げは確実視されていたが、先行きに対しては慎重姿勢を強調し、利上げ停止の可能性を示唆してくると見られていた。
しかし、結果は逆となり、追加利上げの可能性に含みを持たせたほか、景気は予想以上に強いと指摘したうえで、成長見通しを上方修正した。2月時点では第2四半期はマイナス成長を予想していたが、若干のプラス成長に上方修正している。一方、インフレについては大幅な上振れがあったが、今後数カ月で急低下するとの見方を変えていない。
委員の投票行動も、9名のうち7名が引き上げを支持し、2名が据え置きを主張した。この2人は前回も据え置きを主張。金融システムの混乱が景気見通しに変化を与える可能性があるが、いまはインフレ退治を優先課題であることを強調している。
GBP/USD 1.2314 GBP/JPY 161.69 EUR/GBP 0.8847
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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