ユーロドルは21日線の上での推移が続く=NY為替
ユーロドルは本日も買い戻しが優勢となっており、1.07ドル台を回復している。21日線の上での推移を続けており、目先は先週の高値1.0760ドルが意識される。
UBSがクレディスイスを買収したことで、ひとまず金融システムへの懸念が一服している。クレディスイスの場合、もともと経営不安が強まっていたところに米地銀の預金の取り付け騒ぎが問題に追い打ちをかけた格好となった。
米銀とは違った不安が急速に高まった格好だが、ユーロ圏の金融機関も、南欧中心に信用不安を引き起こさないか、また、主要国の主力行にも以前から経営不安が燻っており、警戒感は根強い。本日はラガルドECB総裁が議会証言を行っていたが、域内の金融機関は問題がないと述べていた。
ただ、市場では今後、ECBは利上げを緩めるのではとの見方も出ている。実際、ECB理事のストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は「引き締めサイクルは終了に近づいている。利上げはほとんど過去の話」と述べていた。
EUR/USD 1.0716 EUR/JPY 140.81 EUR/GBP 0.8743
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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