ドル円は一時130円台を回復 日銀は近いうちにバランスを迫られるとの声も=NY為替
きょうのドル円は買い戻しが強まり、一時130円台を回復。130円台半ばまで上昇する場面も見られた。アジア株や欧州株が堅調で、前日までの米株式市場の下落に伴うリスク回避が一服する中、円安がドル円を押し上げていた模様。下値では実需の買いも観測されていた。日銀の早期緩和解除への期待が大きく後退しており、ドル円は買い戻しが膨らんでいる模様。
市場からは、日銀は近いうちに金融緩和維持とイールドカーブコントロール(YCC)の持続可能性との間でバランスを取ることを迫られるとの声が出ている。その場合、YCCの操作対象タームを10年物から5年物にシフトすると見込んでおり、タイミングとしては新総裁が就任する4月以降を想定しているという。
なお、きょうは日銀の黒田総裁がダボス会議に出席。本日の全国消費者物価指数(CPI)で日本のインフレは1981年以来の高水準となっていたが、CPIが金融緩和を続ける自身の決意を揺るがしてはいないことを示唆していた。総裁は「賃金が上昇し始め、それによって2%のインフレ目標が持続的な形で達成できるようになることを望んでいる。しかし、それはもうしばらく待たなければならない」と語っていた。
USD/JPY 129.90 EUR/JPY 140.77
GBP/JPY 160.79 AUD/JPY 90.32
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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