株高など支えに円安進む=東京為替概況
株高など支えに円安進む=東京為替概況
20日の東京市場は株高などを受けたリスク選好から円売りが強まり、ドル円は129円29銭まで上値を伸ばした。今週は日銀金融政策決定会合前後で大きく荒れたこともあり、比較的落ち着いた動きに見えるが、値幅自体は朝から1円弱としっかりとしている。
昨日の市場で東京からロンドン市場にかけて127円台を付けたドル円は、NY市場で128円台後半まで上昇した。朝方は調整の動きもあり128円36銭を付けたが、米債利回りの3.39%割れから3.42%台までの上昇や、日本株のしっかりとした動き、明日から春節の連休に入る中国株の堅調な動きなどが支えとなり、リスク選好の動きが広がった。
18日に日銀会合後に131円台半ばを超えてから、127円50銭台まで下げた後、129円ちょうど手前の売りが上値を抑える形となっていたこともあり、午前中は128円90銭前後が重くなっていたが、午後に入って129円台に乗せ、その後もしかりとした動きを見せている。
ドル円の上昇に合わせてクロス円もしっかり。ユーロ円は139円10銭前後から一時140円を超える動きを見せた。ポンド円が159円00銭前後から160円に迫るなど、クロス円は軒並みの円安に。
ユーロドルの値幅が19ポイント、ポンドドルが33ポイントにとどまるなど、円主導の展開となっている。
MINKABUPRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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