円高とドル安に調整、米国市場の休場を前に=ロンドン為替概況
円高とドル安に調整、米国市場の休場を前に=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円高とドル安に調整が入っている。ドル円は東京午後に127.23近辺まで一段安となったあとは、買戻しが優勢になっている。ロンドン時間に入ると128円台回復から一時128.87近辺まで上昇した。その後は買い一服も128円台は維持している。ユーロ円も138.20近辺を安値に一時139.28近辺まで反発した。その後は139円を挟んで高止まり。ユーロドルは東京午前に1.0874近辺に高値を伸ばしたが、その後は上値重く推移。ロンドン序盤に1.0802近辺まで下押しされ、足元では1.08台前半で推移している。このあとのNY市場ではキング牧師記念日のため株式と債券市場が休場となる。手掛かりに欠けるなかで、ひとまず短期ポジションに手仕舞いが入った格好となっている。市場は18日の日銀金融政策決定会合の結果を注視しており、ドル円やクロス円の1週間ボラティリティーは20%超の高水準となっている。世界経済フォーラム(WEF)の最新の調査によると、今年は世界的なリセッションとなる可能性が高いとしたが、年末までには生活水準の危機は緩和されるとの見方が大勢を占めていた。
ドル円は128円台前半での取引。東京昼前に127.23近辺に安値を広げたが、午後以降は買戻しが優勢になった。ロンドン序盤には128円台乗せから一時128.87近辺までのショートカバーが入った。この後のNY市場はキング牧師記念日のため株式・債券市場が休場となる。手掛かり難のなかで調整主導の値動きとなっている。
ユーロドルは1.08台前半での取引。東京昼前に1.0874近辺まで買われたあとは、下げに転じている。ロンドン序盤には1.0802近辺まで安値を広げた。その後は下げ渋りも1.08台前半での値動きにとどまっている。ユーロ円は堅調。東京市場で138.23近辺の安値を付けた後は買戻しが膨らみ、ロンドン時間には139.28近辺まで反発している。その後は139円を挟んだ水準で売買が交錯している。対ポンドでは買いが優勢も足元では一服している。レーン・フィンランド中銀総裁は「今、迅速に行動することでボルカー・ショックを回避できる」「今後の会合での大幅利上げを見込む」などと述べたが、ユーロ相場に目立った反応はみられなかった。
ポンドドルは1.22台前半での取引。東京市場で1.2289近辺まで買われたあとは、流れが反転。ロンドン序盤には1.2172近辺まで下押しされている。足元では1.22台を回復して揉み合いとなっている。ポンド円は156円台でじり高となるなかで、一時157.08近辺まで高値を伸ばした。底堅い推移も上昇は緩やか。ユーロポンドは0.8860付近から0.8880近辺まで買われたあとは上昇一服。目立った動きはみせていない。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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