円買いが継続、ドル円一時１２８．１１近辺まで下落＝ロンドン為替概況

円買いが継続、ドル円一時１２８．１１近辺まで下落＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、円買いが継続。ドル円は129円台を割り込むと、一時128.11近辺に安値を更新。昨年５月３１日以来のドル安・円高水準となった。クロス円も円高方向に傾斜。ユーロ円は139.03近辺、ポンド円は156.61近辺、豪ドル円は89.41近辺に安値を広げた。前日ば米消費者物価指数の伸び鈍化、日銀の金融政策修正への思惑が相場を活気付け、きょうもそれらを受けたドル売りや円高の地合いは継続している。ただ、この日は目立った新規材料には欠けており、前日からの流れを踏襲する形になっている。ドル円は128円台半ばに落ち着く一方、ユーロ円は139円付近、ポンド円は156円台後半と上値重く推移している。ユーロドルは前日に上昇した後の高値圏での推移だが、足元では1.08台割れを試すなどやや調整に押されている。ポンドドルは東京市場で1.22台前半から一時1.2176近辺まで下落も、その後のロンドン時間には1.2248近辺まで上昇、再び1.21台後半と振幅。英月次ＧＤＰは予想外にプラス圏を維持も、鉱工業生産などは弱い数字だった。独政府は昨年のＧＤＰを＋１．９％と発表、第４四半期はゼロ成長の公算とした。英欧株は堅調に推移しており、リセッション回避との見方が下支えしているようだ。

　ドル円は128円台半ばでの取引。129円付近での揉み合いを下放れると一時128.11近辺まで安値を広げた。昨年５月末以来のドル安・円高水準となった。その後は米債利回りの低下一服もあって128円台後半まで反発。128円台半ばに落ち着いた。

　ユーロドルは1.08台前半での取引。前日に買われた後の高値圏で揉み合っており、目立った動意はみられず。本日これまでのレンジは1.0828から1.0868と1.08台での取引が続いている。ユーロ円は140円付近から一時139.03近辺まで下押しされた。その後の戻りは限定的で上値重く推移。ユーロは対ポンドでも軟調だが、前日の上昇に調整が入る面が強かったようだ。

　ポンドドルは1.22台前半での取引。東京市場で1.22台前半から1.2176近辺まで軟化したあと、ロンドン時間には1.2248近辺まで上昇と振幅した。足元では買いも一服し再び1.22台割れに。ポンド円は前日の売りが継続し、ロンドン序盤には156.61近辺に安値を広げた。その後は下げ一服して157円台前半へ。足元では再び156円台後半での推移。

minkabu PRESS編集部 松木秀明