ドル買い先行も続かず、明日の米CPI控えて株は堅調=ロンドン為替概況
ドル買い先行も続かず、明日の米CPI控えて株は堅調=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買い先行も続かず。ポジション調整的にドル買いが入り、ドル円は132.75近辺に高値を伸ばした。しかし。買いは続かず132円台前半から半ばへと押し戻されている。欧州株や米株先物が堅調に推移している。前日のパウエルFRB議長の討論会参加では金融政策関連の発言は報じられず、タカ派発言を期待していた向きには空振りとなっていた。あすの米消費者物価指数発表を控えて、インフレ率鈍化期待は温存されているもよう。ユーロドルは1.1757レベルを高値に一時1.0726レベルまで下押しされたが、再び1.07台半ばへと下げ渋っている。ユーロ円は142.51レベルまで買われたあとは142円台前半に高止まり。一方、ポンドは上値重く推移。ポンドドルは1.2178レベルの高値をつけたあとは1.2120台に軟化している。ポンド円も161.21レベルを高値に160.50付近まで下押しされている。ユーロ買い・ポンド売りが継続している。仏中銀総裁やオーストリア中銀総裁からは、今後数カ月の追加緩和が必要、コアインフレはピークに達していないとの発言が報じられており、積極的な利上げ姿勢が示されていた。この日は特段の英中銀当局者の発言はないが、先だって利上げを開始、景気後退が懸念される英国とは今後の利上げ姿勢の違いが想起されていたようだ。
ドル円は132円台半ばでの取引。やや買いが優勢となっており、東京市場で132.58近辺に高値を伸ばしたあと、いったん132.10台まで下押しも、ロンドン序盤には再び132.75近辺に高値を更新した。ただ、足元では132円台前半から半ばでの揉み合いに落ち着いている。
ユーロドルは1.07台半ばでの取引。ロンドン朝方につけた1.0757近辺を高値に、一時1.0726近辺まで安値を広げた。その後は再び買われて1.0750付近で揉み合っている。ユーロ円は142円台でじり高の動きとなるなかで、一時142.51近辺まで高値を伸ばした。足元では142円台前半に高止まりしている。対ポンドでのユーロ買いが継続的に入っている。複数のECB当局者が今後も積極的な利上げを継続する姿勢を示していた。
ポンドドルは1.21台前半での取引。序盤に1.2178近辺まで買われたあとは、売りに押されている。足元では安値を1.2125近辺まで広げた。ポンド円は一時161.21近辺まで買われたが、その後は売りに押されて160.50付近まで反落した。ユーロポンドは0.8830付近での揉み合いを上放れすると高値を0.8865近辺に伸ばしている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。