ドル買いの動き広がる、ドル円は129円台から131円手前まで買い戻し=ロンドン為替概況
ドル買いの動き広がる、ドル円は129円台から131円手前まで買い戻し=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いの動きが広がっている。ドル円は年初の薄商いのなかでオセアニア市場で131.40近辺まで買われた後はすぐに売りに押された。アジア午後には129.52近辺まで下落。その後は下げ渋るなかでロンドン時間となった。ロンドン勢はドル買いの動きで参入。ユーロドルは1.06台半ばから1.05台前半へ、ポンドドルは1.20台後半から1.19ちょうど付近まで急落した。米債利回りが低下し、欧州株や米株先物が堅調に推移するなかで、特段のドル買い材料はみあたらなかった。ドルが全面高となるなかで、ドル円も130.95近辺まで反発。しかし、131円台には乗せ切れずに130円台半ばから後半で売買が交錯している。クロス円は上値が重い。ユーロ円は138円台半ばから一時137.50割れ水準まで下落。ポンド円は156円台後半から155円台前半まで下落した。今週は米FOMC議事録や米雇用統計などのイベントを控えており、ドル相場に思惑が交錯しやすい。また、月半ばには日銀決定会合を控えており、政策修正観測を背景に円買い圧力も根強いようだ。
ドル円は130円台後半での取引。オセアニア時間に131.40近辺まで突如上昇。その後売りに転じると130円台割れから129.52近辺まで安値を広げる荒れ相場となっていた。ロンドン時間にはドル全面高商状となり、ドル円は130.95近辺まで反発。その後は130円台半ばから後半で推移している。ユーロドルなどでは引き続きドル買いの動きがみられている。
ユーロドルは1.05台前半での取引。1.06台後半での揉み合いが続いていたが、ロンドン勢の参入とともに売りが強まった。1.0650割れから一気に1.06台を下抜くと、1.05台前半へと下落。足元では1.0520台へと安値を広げている。昨年末に続いた1.06台での取引から下抜けた格好。ユーロ円は軟調。オセアニア時間に140円近辺まで買われるもすぐに売りに押される展開。ロンドン朝方には138円台前半で推移していた。ユーロドルの下落とともに一段と売られ、安値を137.39近辺に広げている。対ポンドではユーロ買い先行も、足元では売り戻されている。一連のドイツ各州のCPIの伸びが鈍化、ドイツ雇用統計では7カ月ぶりに失業者数が減少とまちまち。
ポンドドルは1.19台前半での取引。1.20台後半での揉み合いが続いた後、ロンドン勢の参入とともに急落。1.2050割れから1.1901近辺まで下落した。その後の戻りは1.1950までは届かず、引き続き上値重く推移している。ポンド円はオセアニア市場で158円台乗せとなったあとは売りに押されている。ロンドン朝方には156円台後半でいったん下げ渋ったが、再び売られて155.36近辺に安値を広げている。足元では155円台後半に小反発。ユーロポンドは上に往って来い。0.8820付近から一時0.8860台まで買われたあとは、再び0.8820台と方向性に欠けている。英製造業PMI確報値が上方改定されたが、ポンド買い反応は一時的にとどまっていた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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