リスク回避でドル堅調 祝祭期間に入るためにドルは下落との見方も=NY為替
NY時間の午後に入って為替市場はドル買い優勢の動きが続いている。米株式市場に再び売りが強まっており、ダウ平均が700ドル超下落する中、リスク回避のドル買いも見られている模様。
米株式市場については、半導体大手のマイクロン・テクノジーが決算で暗い見通しを示したことや、FRBのタカ派姿勢を支持する予想を上回る米経済指標の発表で、クリスマスを嫌気したような売りが定着しているようだ。
世界的に協調した中央銀行の引き締めは、まだ主要国の経済指標に十分な影響を与えていない。そのため、投資家は企業業績の悪化や信用リスクに対して神経質になっているとの声も出ている。この日の米失業保険申請件数は、米経済が直ぐにでもリセッション(景気後退)に向かいたがっているとは思わせず、第3四半期のGDP確報値はむしろ驚くほど強かった。
一方、静かな祝祭期間に入るために今後ドルは軟化するとの見方も出ている。マクロ経済情勢は例年よりも緩やかで、日銀のゼロ金利政策解除に端を発した混乱も一段落し、しばらく市場は平穏に推移するという。年末の流動性問題は常にボラティリティの源泉となり得るが、流動性のサプライズがなければ、年末に向けてリスクは改善されて行くとしている。
USD/JPY 132.39 EUR/USD 1.0588 GBP/USD 1.2025
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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