来週のECBの利上げ幅は0.50%ポイントが確実視される=NY為替
きょうのNY為替市場はドル買い戻しが優勢となる中、ユーロドルは伸び悩む動きが見られている。先ほど発表のISM非製造業景気指数が予想外に上昇したことから、ドル買いの反応が強まり、ユーロドルも一時1.05ドル台前半に伸び悩んだ。ただ、リバウンド相場は継続している。
来週は主要中銀の今年最後の政策委員会が開催され、ECBも理事会を予定している。来週のECB理事会の焦点は、利上げ幅、量的引締め(QT)に関するガイダンス、そして、23および24年のスタッフ見通しに変更があるかどうかだという。
QTとスタッフ見通しについては様々な見方があるようだが、利上げ幅については0.50%ポイントを確実視している状況。先日発表のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値がインフレの落ち着きを期待させる内容となったことが大きいようだ。ただ、追加利上げは示唆する可能性は高い。
市場からは、ECBは来年前半までに計0.75%ポイントの利上げを追加し、ターミナルレート(最終到達点)を2.75%まで引き上げるとの見方も出ている。エネルギー危機が実体経済を圧迫し、利上げは簡単ではないと見ている模様。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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