強い米雇用統計でドル買い戻し ドル円は200日線を維持=NY為替
きょうのNY為替市場はドルの買い戻しが強まっている。ドル円はロンドン時間に一時133円台まで売りが加速していたが、NY時間に入って135円台に急速に戻す展開。この日発表になった11月の米雇用統計は予想以上に強い内容となったことがドルの買い戻しを誘発した。
非農業部門雇用者数(NFP)は26.3万人増と予想(20万人増)を上回ったほか、失業率も3.7%と前回と変わらずに歴史的な低水準が続いている。平均時給も前月比0.6%の上昇と予想(0.3%上昇)の2倍の上昇となった。
インフレ抑制を目指すFRBにとって労働需要は依然としてタイトであることが示された。この発表を受けて米国債利回りは急上昇し、ドル買い戻しをフォローしている。
しかし、短期金融市場では12月FOMCでの0.50%ポイント利上げの見方までは変えておらず、75%程度の確率で推移。ただ、ターミナルレート(最終到達点)については、前日の5.00%以下から5.00ー5.25%水準に上昇させている。
ドル円はロンドン時間に200日線を一時下回っていたが、米雇用統計を受けた買戻しで、その水準はいまのところ維持されている状況。
USD/JPY 135.40 EUR/JPY 141.57
GBP/JPY 165.24 AUD/JPY 91.68
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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