ドル円、下に往って来いの展開 リスク回避の雰囲気一服=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は、154円台半ばでの推移。本日は下に往って来いの展開が見られ、序盤はドル安が優勢となり、ドル円も153円台に下落したものの買い戻されている。前日や前々日の動きで155円台の上値抵抗が強いことが確認され、リスク回避の雰囲気が流れていたこともあり、ドル円もロングの調整が出ていた。
しかし、円キャリー取引への期待は根強く、下値では押し目を拾う動きも見られていた中、次第にドル円は買い戻され、朝方の下げを取り戻している。米株式市場でIT・ハイテク株に買戻しが入り、ナスダックが大幅安からプラスに転じる中、ドル円も下げ渋った。
ただ、本日は買い戻されたものの、テクニカル的にドル円を155円台に押し上げたのはやや行き過ぎに見え、一時的な調整が起こってもおかしくはないとの見方も出ていた。
また、投資家は来年にかけて、FRBの追加利下げが行われると見ている。そのような中、足元はFRBの利下げに慎重なトーンにもかかわらず、ドルは下落リスクを内包しているとの指摘も出ていた。もっとも、それは今後発表される経済指標の強弱の度合で決まるとも述べている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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