リーブス英財務相、所得税率引き上げを見送り=NY為替
きょうのポンドドルはNY時間に入って下げ渋っており、1.31ドル台半ばに買い戻されている。一時1.3105ドル付近まで下落していた。一方、ポンド円もドル円の下げもあって、一時202円台半ばまで下落したものの、203円台半ばに戻す展開。21日線はしっかりとサポートされている。
本日は、リーブス英財務相が来週26日に発表する予算案に所得税率引き上げを盛り込む計画を断念したと伝わった。歳入不足をどう補うのか、市場では疑問が広がっている。財務相は「増税しない」という労働党の選挙公約を破ることについて、党内部から広く懸念が表明されたことを受け、基本所得税率や高所得者の所得税率の引き上げを見送ることを決めたという。
この報道を受けて、英中銀の利下げ期待は後退したものの、ポンドは売りが優勢となっていた。エコノミストは、ディスインフレ政策の資金調達の確実性が低下したほか、より広範には、前倒しの財政引き締めの規模について確信が持てなくなったとしている。
GBP/USD 1.3160 GBP/JPY 203.50 EUR/GBP 0.8825
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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