ユーロ円は一時141円台に下落 100日線を試しそうな気配も=NY為替
きょうの為替市場は前日からのドル売りの流れが持続する中で、円高の動きも見られ、ユーロ円は下落している。一時141円台に下落し、141.75円付近に来ている100日線を試しそうな気配も出ている。
前日のパウエルFRB議長の講演を受けて市場は、12月FOMCは0.50%ポイントの利上げに留めるとの見方が強まっている。一方、ECBも今週発表の10月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)を受けて、今月の理事会での0.50%ポイントの利上げ期待が高まっている状況。短期金融市場では0.50%ポイント利上げの確率を85%程度まで織り込んでいる。
きょうはECBチーフエコノミストのレーン理事の発言が伝わっていた。理事は「所得増加が欧州の経済成長の原動力となる」と述べた上で、「賃金の伸びが強過ぎず、インフレを加速させないようにすることがバランスを取る行為」だと述べている。「ECBは高騰するインフレが賃金スパイラルを引き起こさないように、給与の動向を注視している」とも語った。また、「10月は1年半ぶりに総合インフレが低下したが、労働者の給与は時間と伴に追いつき、まだしばらくは物価上昇圧力を高めると予想される」との認識も示していた。
EUR/JPY 142.35 USD/JPY 135.42 EUR/USD 1.0512
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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