週末前の調整でややドル売りも値幅は限定的=NY為替概況
きょうのNY為替市場でドル円はやや上値の重い展開となった。東京午前に一度値を落としてからの買い戻し基調が続く形で、ロンドン午前に143円69銭まで上値を伸ばしたが、その後143円割れを付けるなど、上値も重くなりNY市場を迎えた。
NY朝方はドル買いがやや優勢となり、ドル円は143円30銭台まで。英小売売上高の弱さなどを受けてロンドン市場で値を落とした欧州通貨に対するドル買いが継続する形で、ドル高傾向に。もっとも動きは続かず、その後はじりじりと値を落としている。
週末を前にしてポジション調整の意識が見られ、若干頭の重い印象に。もっとも東京午前の安値前後がサポートとなり、値幅自体は抑えられた。
ミシガン大学消費者信頼感はほぼ想定内。中でも注目されていた1年期待インフレ率が市場予想と一致したことで相場への影響が限定的に。同数字が予想を上回ると、来週のFOMCでの1.0%利上げへの期待につながる可能性が意識されていた。
ユーロドルは朝方の0.9950台での推移から1.00台を回復。一時1.0030台まで買い戻しが入るなど、ドル売りの動き。こちらもドル円同様にドル高への調整が入った形。指標の弱さから東京午後の1.1460台から1.1350台までロンドン市場で値を落としたポンドドルも、一時1.1440台まで買い戻されている。
株安の動きから朝方は軟調となったクロス円は、米株が下げ幅を縮める動きとなったこともあり、買い戻しが入った。ユーロ円は142円50銭台から143円40銭台まで。もっともロンドン朝の高値を超えておらず、その後は少し調整が入ってもみ合いに。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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