ドル売り継続、米雇用統計を控えて ドル円は一時147円台前半=ロンドン為替概況
ドル売り継続、米雇用統計を控えて ドル円は一時147円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ドル売りが継続している。この日もユーロドルは上昇、高値を1.0870付近に伸ばした。ポンドドルも連れ高となり1.2945付近まで上昇。ドル円は下値を探り、147.20付近へと安値を広げた。ただ、足元では米雇用統計待ちとなっており、ドル売りはやや一服している。ユーロは対円や対ポンドでも堅調に推移している。ミュラー・エストニア中銀総裁は「ECBの金利は、もはや投資を抑制しない水準」「今後の利下げには一段の慎重さが必要」と利下げ打ち止めを示唆した。ただ、この日はドイツ株を中心に欧州株が下落しており株式市場は調整の動きが優勢。 独債利回りの上昇も一服している。トランプ米大統領は「4月2日に全て相互関税になる」と再び圧力をかけた。豪ドルやNZドルなどリスク動向に敏感な通貨は軟調に推移している。豪ドル/ドルは0.63台割れ、NZドル/ドルは0.57付近へと軟化している。ただ、ドル指数はここまで5営業日続落とドル売りの流れを維持している。
ドル円は147円台後半での取引。東京午前の148.16近辺を高値に、その後は上値重く推移。ロンドン序盤には147.21近辺まで安値を広げた。足元では下げ一服となり、米雇用統計待ちの体勢になっている。欧州株は下落も、米株先物は小反発している。
ユーロドルは1.08台半ばでの取引。東京午前の1.0781近辺を安値にロンドン序盤には1.0871近辺まで上昇。この日も高値を伸ばしている。その後の調整売りは浅い。ユーロ円は堅調。東京昼過ぎの159.28近辺を安値に、ロンドン時間には160.33近辺に高値を伸ばしている。対ポンドでもユーロが買われている。ただ、この日は欧州株が反落し、独債券利回りの上昇も一服している。
ポンドドルは1.29台前半での取引。東京午前の1.2876近辺を安値にロンドン序盤には1.2945近辺に高値を伸ばしている。足元ではやや調整されて1.29台前半で推移している。ポンド円は方向感に欠ける振幅。189.93から190.88レンジで東京市場からは下に往って来いとなっている。ユーロポンドは上昇。0.8369-0.8409レンジで買われている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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