ユーロドルは一時1.05ドル割れ 買い戻しは限定的との声も根強い=NY為替
きょうの市場はリスク回避の雰囲気を強める中で、ユーロドルは戻り売りが強まっており、一時1.05ドルを割り込む動きが出ている。ユーロドルは前日の買い戻しで一気に節目の1.05ドルを回復し、本日は1.0560ドル付近まで上昇していた。本日の21日線が1.0575ドル付近に来ており、その水準を試すかにも思われたが、本日のリスク回避の雰囲気に失速している格好。
市場からは、ユーロドルの戻りは限定的との見方も出ている。市場がECBの利上げ見通しを過度に織り込んでいることが背景にあるという。市場は現在、7月に利上げを開始し、年内に1.00%の利上げを実施し、マイナス0.50%の中銀預金金利をプラス0.50%まで引き上げる見通しを織り込んでいる。
また、市場はECBの引き締めを過度に織り込む一方で、FRBについてはそうではないという。米国とユーロ圏の成長格差が夏にかけてより明確になり、エネルギーを巡るEUとロシアの対立により、その傾向はさらに強まると指摘。ユーロドルの戻りは1.0650ドル-1.0700ドル付近で勢いを失うと見ているという。
EUR/USD 1.0513 EUR/JPY 135.10 EUR/GBP 0.8466
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。