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【これからの見通し】前日に急騰劇を見せたドル円相場はどうか、週末控えて

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【これからの見通し】前日に急騰劇を見せたドル円相場はどうか、週末控えて

 昨日はドル円が131円台まで一気に急騰した。日銀金融政策決定会合での金融緩和強化の内容に鋭く反応した。米国などの金融引き締め姿勢を受けて、円相場は独歩安となっており、輸入インフレによる「悪い円安」の動きが政府などから警戒されていた。そのようななかで、日銀が政策調整を行うのではないかとの思惑が市場に広がっていた。

 しかし、日銀は毎営業日の指し値オペ実施を表明、市場に金融緩和強化を印象付けた。黒田日銀総裁の会見では「金利の上限をしっかり画するため、指し値オペ明確化」「好循環の中での安定的な2%実現には時間がかかる」「強力な金融緩和を粘り強く続ける」とした。また、円相場については「全体として円安プラスとの評価は変えてない」と従来からの姿勢を維持した。

 来週4日に発表される米FOMC金融政策では、0.5%の大幅利上げが完全に織り込まれている。日銀の強い緩和維持姿勢との対比が一段と強まっている。

 きょうは一通りの材料が出たあとで、週末を迎えるタイミングだ。通常であれば、ドル円の急騰の動き対する調整が入りやすいものとみられる。下値のメドとしては心理的水準である130円ちょうど付近が注目される。また、先週の高値129.40レベルがレジスタンスからサポートに変化しており、注目の水準となりそうだ。昨日付けた高値131.25レベルが当面の上値のメドとなりそうだ。

 この後の海外市場では月末とあって経済統計発表が多め。スイス小売売上高(3月)、KOFスイス先行指数(4月)、ドイツ実質GDP・速報値(第1四半期)、ユーロ圏GDP・速報値(第1四半期)、ユーロ圏消費者物価指数・速報値(4月)、ブラジル失業率(3月)、南アフリカ貿易収支(3月)、カナダGDP(2月)、米個人所得(3月)、米個人支出(3月)、米PCEデフレータ(3月)、米シカゴ購買部協会景気指数(4月)、米ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(4月)など。来週の米FOMCを控えてPCEデフレータが注目されそうだ。前年比+6.7%と予想されており、前回の+6.4%から一段と上昇することが見込まれている。

 発言イベント関連では、デコス・スペイン中銀総裁の講演が予定される程度。今週は米企業決算発表がたけなわだ。きょうはエクソンモービル、シェブロン、アッヴィブ、リストル マイヤーズ スクイブ、ハネウェルインターナショナルなど。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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