このあと2月のISM製造業景気指数=NY為替
きょうの為替市場はドル買いが優勢となる中、ドル円は底堅い展開を見せており、一時106.75円付近まで上昇している。このあと日本時間0時に2月のISM製造業景気指数が発表される。予想は58.9と前回とほぼ変わらずの水準が見込まれている。前回は低下がみられたものの、2018年以来の高水準を維持しており、製造業のセンチメントは力強い。
パンデミックによる封鎖措置導入でサービス業には影響が出ているものの、製造業は景気回復期待から世界的に底堅さを見せている。ただ、今回は悪天候とサプライチェーンひっ迫の影響で、生産と雇用の伸びが縮小することを警戒する声もある。トラック需要は急増した一方で、鉄道貨物輸送は2月に減少した。
ただ、製造業の部品と労働力の争奪戦を見た限りにおいては、最終需要は力強く、財政支援策などにより、今後数カ月それがさらに強化されることが予想される。
予想を上回る内容であれば、米国債利回り上昇と伴にドル買いの反応を示す可能性もありそうだ。また、市場がインフレ期待を高めている中で仕入価格の数字にも注目したい。
米ISM製造業景気指数(2月)2日0:00
予想 58.9 前回 58.7
USD/JPY 106.61 EUR/USD 1.2054
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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