ポンド買い一服、ドル円は105円台後半に高値伸ばす=ロンドン為替概況
ポンド買い一服、ドル円は105円台後半に高値伸ばす=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ポンド買いが一服している。東京午前には突然ポンドが急伸した。ポンドドルは1.41台前半から1.42台前半へ、ポンド円は148円台半ばから150円台乗せまで買われた。特段の材料はなかったが、継続するポンド高の動きに、ショートカバーの動きが噴出したようだ。ただ、ロンドン市場では上値追いの動きは限定されており、次第にポンド売りが優勢になっている。ポンドドルは1.41台前半、ポンド円は149円台後半へと反落している。欧州株や米株先物が下げを消して上昇に転じており、円売り圧力も広がっている。ポンド円の下げが浅いほか、ユーロ円は128円台前半から後半へと高値を伸ばした。豪ドル円も83円台前半から後半へと再び上昇。ドル円は東京市場からの上昇の流れが継続し、高値を105.80台に伸ばしている。NY原油先物が再び62ドル台に乗せるなど、リスク警戒感は後退している。
ドル円は105円台後半での取引。東京市場からのじり高の流れを受けて、ロンドン市場ではさらに買われている。105円台半ばでの揉み合いを上放れると高値を105.85付近に伸ばしている。売りが先行した米株先物が上昇に転じたほか、欧州株も全般に底堅く推移している。NY原油先物も買われており、リスク選好的な円安の動きが広がっている。
ユーロドルは1.21台後半での取引。ロンドン朝方に1.2150割れとなったが、その後は買いが優勢になり1.2175レベルに高値を伸ばした。しかし、買いも続かず1.2150近辺まで反落と方向感に欠ける動きとなっている。ユーロ円はドル円とともに上昇。128円台前半から高値を128.74レベルへと伸ばしている。対ポンドでは買い戻しが入っている。ユーロポンドは0.85台後半から0.86ちょうど近辺へと反発しており、東京午前の下げをほぼ解消。第4四半期のドイツGDP確報値は前期比+0.3%と速報値の+0.1%から上方改定された。
ポンドドルは1.41台前半での取引。東京午前には1.41台前半から1.42台前半へと急伸する場面があったが、その後は1.41台半ばへと反落。ロンドン朝方に再び上値を試したが1.42台乗せの滞空時間は短く売りに押されている。足元では1.4140近辺へと押し戻されており、東京午前の上昇をほぼ消している。ポンド円も東京午前の148円台半ばから150円台乗せまで急伸したあと、149円台前半に戻してロンドン市場を迎えた。円安の流れを受けて150円台に再び接近したが、上値は抑えられており、149円台後半での推移が続いている。対ユーロでの買いも一服している。ポンド関連の新規材料は出ておらず、ポジション調整の動きが主導していたようだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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