今日もポンドが振幅、漁業権めぐる報道が交錯＝ロンドン為替概況

今日もポンドが振幅、漁業権めぐる報道が交錯＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、ポンドが神経質に振幅している。今週も英国とＥＵとの貿易交渉が継続している。そのなかで漁業権が最大の難関となっている。日本時間２３日午前零時頃にバルニエＥＵ首席交渉官がＥＵ大使らに状況説明を行うと報じられた。英国が漁業権について新提案を行っており、その内容についての説明とみられる。合意への期待もある矢先に、ＥＵ関係者から英国の新提案を受け入れ不可能、とのコメントが報じられた。ポンドは一気に下落。その後、ＥＵが英国海域での漁獲高の最大２５％削減を受け入れるとの一部報道で再び買い戻される動きとなった。ポンドドルは1.34を挟んで100ポイント幅で上下動。ポンド円も139円付近から138円台前半で下に往って来い。前日ほどの値動きではないが、依然として神経質に動いている。その他主要通貨は小動き。ドル円は103円台前半に膠着。ユーロドルは1.22台前半、ユーロ円は126円台前半での取引が続いている。きょうは欧州株が堅調に推移しており、原油先物も反発の動き。リスク動向は落ち着いている。

　ドル円は103円台前半での取引。前日の海外市場で下落したあと、東京市場ではやや買い戻しが入った。上値は103.48レベル、下値は103.28レベルと値幅は限定的。ロンドン市場では欧州株高などリスク動向が落ち着いたこともあり、ほぼ103.40付近での模様眺めとなっている。

　ユーロドルは1.22台前半での取引。前日の海外市場で大きく買われたあと、東京市場ではじり安と調整の動き。ロンドン序盤にかけては1.2204レベルまで軟化した。その後は買い戻しが入るも1.2230近辺までと値幅は狭い。ユーロ円は126.19レベルまで下落する場面があったがその後は売買が交錯。上値も126.50レベルには届かず。

　ポンドドルは1.34台前半での取引。ユーロドルと同様に前日の海外市場で大幅な買い戻しが入ったあとは上値重く推移した。東京市場では1.34台割れへと軟化。その後、ロンドン朝方に発表された第３四半期の英ＧＤＰ確報値が予想以上の上方改定となると、ポンド買いがでて1.3450付近まで上昇。その後は英国とＥＵの貿易交渉関連の報道に振り回されている。日本時間２３日午前零時頃にバルニエＥＵ首席交渉官がＥＵ大使らに状況説明を行うと報じられた。英国が漁業権について新提案を行っており、その内容についての説明とみられる。合意への期待もある矢先に、ＥＵ関係者から英国の新提案を受け入れ不可能、とのコメントが報じられた。ポンドは一気に下落。その後、ＥＵが英国海域での漁獲高の最大２５％削減を受け入れるとの一部報道で再び買い戻される動きとなった。ポンドドルは1.3362から1.3450近辺までのレンジで激しく振幅している。ポンド円はロンドン朝方に139円台乗せとなったあとは139円付近に落ち着く。その後は貿易交渉関連の報道に振り回され、138.19レベルまで急落したあと再び139円付近まで反発と振幅している。　

minkabu PRESS編集部 松木秀明