ドル円は103円台後半推移=東京為替概況
19日の東京市場でドル円は103円台後半でのもみ合いが続いた。昨日のNY市場午前に103円65銭まで値を落としたドル円は、東京朝にも103円73銭を付けるなど、頭の重い展開に。10日ぶりの103円台に実需がらみの買いなどが入り、東京勢が本格参加する時間にいったん買い戻しが優勢に。ドル円は103円98銭まで上値を伸ばす場面が見られた。ただ、すでに104円ちょうど手前には売りが並んでおり、大台を回復できず。上値の重さが意識される形で一転して値を落とし、午前は103円80銭台を中心とした推移となった。
午後に入ってもう一段のドル売り円買いが強まり、一時103円72銭まで。朝の安値を更新する動きも、昨日のNY市場の安値には届かずもみ合いとなっている。
日経平均が軟調、香港ハンセン指数なども下げており、リスク警戒の動きがやや優勢となる中で頭の重い展開に。
東京朝のドル円などでのドルの買い戻しもあって1.1832前後まで値を落としたユーロドルは、その後のドル売りの動きもあって昼前に1.1850台まで値を戻した。もっともそこからの買いには慎重で1.1840台を中心とした動きに。
ユーロ円はリスク警戒の円買いの動きもあって、122円85銭前後まで売りが出る流れ。戻りでは売りが出る流れが続いた。
9時半に発表された豪雇用統計が、前回比マイナス予想の雇用者数が+17.88万人の大幅増、失業率の悪化も予想ほどではなく、かなり強い数字となった。もっとも豪ドルの反応は限定的。発表前に0.7282前後まで値を落とした後、0.7290前後での振幅が続いている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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