揉み合い商状、欧州株は調整含みもドル買い続かず=ロンドン為替概況
揉み合い商状、欧州株は調整含みもドル買い続かず=ロンドン為替概況
8日のロンドン市場は、揉み合い商状となっている。欧州株は続落しており、調整ムードが広がっているが、為替市場ではリスク回避のドル買いや円買いの動きは散発的なものにとどまっている。ドル円は107円台半ばで小幅の上下動。ユーロドルは1.12台後半での方向性に欠ける動き。ユーロ円も121円台前半を離れず。そのなかでポンドはやや売りに押されている。ポンドドルは1.25台後半から前半へ、ポンド円は135円近辺から134円台後半へと水準を下げている。対ユーロでもポンド売りが優勢。ただ、いずれも前日からの値動きに調整が入る程度にとどまっており、大勢には変化はみられていない。ハンガリーのオルバーン首相は、EUが予算と復興基金で速やかに合意する可能性低い、と発言。ユーロドルが下げる場面があったが、その後は下げ渋っている。デギンドスECB副総裁は、最近のデータは成長についてより楽観的になれること示唆、とした。ラガルドECB総裁は、次回理事会での政策維持を示唆していた。バルニエEU首席交渉官が、昨日の英国フロスト氏との協議は有益なものだった、と述べたことでポンドの下げが一服する場面もあった。
ドル円は107円台半ばでの取引。ロンドン朝方は売りが先行、一時107.43レベルまで下落した。しかし、その後は下げ渋り、107.60近辺まで反発。107.50レベルを中心としたもみ合いに終始している。欧州株は続落しているが、米株先物は下げ一服とまちまち。
ユーロドルは1.12台後半での取引。東京市場で1.1270-80レベルで膠着したあと、まず下値を試して1.1262レベルまで。その後は上値を試して1.1294レベルまでの値動き。材料に反応も流れは出ず。ユーロ円は121.20-40レベルでのもみ合いに終始している。対ポンドでは買われているが前日の下落の調整の動きにとどまっている。ハンガリーのオルバーン首相は、EUが予算と復興基金で速やかに合意する可能性低い、と発言。ユーロドルが下げる場面があったが、その後は下げ渋っている。デギンドスECB副総裁は、最近のデータは成長についてより楽観的になれること示唆、とした。ラガルドECB総裁は、次回理事会での政策維持を示唆していた。
ポンドドルは1.25台前半での取引。序盤に1.2568レベルまで買われたあとは売りに押されている。1.25台前半へと下げると安値を1.2509レベルまで広げた。その後は売り一服となっている。ポンド円は135円台を割り込むと、134.58レベルまで安値を広げた。バルニエEU首席交渉官が、昨日の英国フロスト氏との協議は有益なものだった、と述べると、ポンドの下げは一服している。ただ、具体的な進展内容が伝えられていないことから、市場ではいつものリップサービスだとの見方もでていた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。