ドル円堅調、トランプ大統領会見は無難に通過 =NY為替概況
NY市場は午前中ドル安円安の動きが広がった。ドル円は東京市場で107円台前半に落とした流れを受けて
NY朝に107円09銭を付ける動きが見られたが、昼頃には107円80銭超えまで上昇。
クロス円の買いも優勢で、ポンド円がロンドン市場での131円70銭台から133円46銭まで大きく上昇。
ユーロ円もロンドン市場で付けた118円80銭台から119円90銭近辺までと、120円を意識するところまで買いが入った。
月末のロンドンフィックスにかけての外貨買い円売りが入ったとみられ、
ポンドドルはロンドン市場の1.2290近辺から1.2394まで上昇。ユーロドルはやや頭が重かったものの、1.11台前半でのもみ合い。
ロンドンフィックス時間を過ぎると一転してクロス円は調整が入る展開。ポンド円は132円70銭台まで一気に落とすと、その後のもみ合いを経て一時132円50銭割れまで。ユーロ円も119円50銭台まで値を落とす場面が見られた。
一方NY午後はドル買いも優勢に。パウエルFRB議長が改めてマイナス金利を否定したこと、中国に対する厳しい姿勢を示すと見られたトランプ大統領が、中国への批判はしながらも即時かつ具体的な制裁には踏み込まなかったことなどが、ドルの買いを誘った。ユーロドルは1.1080近辺までユーロ売りドル買いが進行。ポンドドルは1.2290台までと高値から100ポイントの下げとなった。
ドル円はロンドンフィックス後のクロス円の売りにも下げが限定的で、下値しっかり感を示すと、引けにかけてドル買い円売りが広がり、
107円80銭台の高値圏で週の取引を終えた。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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