「ドル/円、膠着打破なるか」 外為トゥデイ 2020年5月26日号
目次
▼25日(月)の為替相場
(1):日本緊急事態宣言26日に解除へ
(2):独Ifo期待指数 大きく改善
(3):ロンドンとNYの2大市場休場
25日(月)の為替相場
期間:25日(月)午前7時00分~26日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本緊急事態宣言26日に解除へ
日本政府が緊急事態宣言を26日に解除する見通しとなり、経済活動再開への期待から日本株が上昇して始まると円売りが優勢となった。ただ、米中の対立や香港の抗議デモなどへの懸念も根強く、中国株のオープンを前に円は買い戻された。
(2):独Ifo期待指数 大きく改善
独5月Ifo企業景況感指数(期待指数)は80.1と予想(75.0)を上回り、過去最低を記録した前月(69.4)から大きく改善。これを受けてユーロは持ち直した。なお、独仏が提案したコロナ復興基金計画にオーストリアなど4カ国が23日に反対の共同文書を提出した事でユーロはやや弱含んでいた。
(3):ロンドンとNYの2大市場休場
英米の祝日でロンドンとNYの2大市場が休場のため、為替相場はクローズまで閑散だった。
25日(月)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
膠着状態継続か
昨日のドル/円は終値ベースで0.1%未満の小幅高。多くの主要海外市場が休場となる中、107円台後半で動意を欠く展開だった。4月半ば以来のレンジ上限である108.00-108.10円を超えても、108.30円台には日足一目均衡表の雲上限や200日移動平均線が通っており、より強い上値抵抗になると見られる。
一方、107.40円台には日足一目均衡表の転換線が位置しており、107.10円台には20日移動平均線、107.00円台には日足一目均衡表の基準線と、107円台前半には下値支持線が集結している。本日も膠着状態が続きやすいと見るが、まずは107.40-108.10円をどちらに抜けるか注目しておきたい。
本日の注目イベント
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