ドル円は一週間ぶりの安値、パンデミックの中心は米国に=東京為替概況
27日の東京為替市場でドル円は108.24円付近まで下落。
前日の海外市場から円高・ドル安が勢いづいた。月末・四半期末の円買い・ドル売りが背景。新型肺炎の感染拡大を防ぐための首都閉鎖が警戒されていることもドル円の重しだが、日経平均は反発した。本日、米景気対策法案が成立する見通しだが、株式市場や外為市場で足並みは揃っていない。
新型肺炎の感染者数の伸びが米国で加速していることもドルを圧迫。米疾病対策センター(CDC)が発表した26日時点の感染者数は6万8440人まで増加した。週末をまたいで米国の感染者数が10万人の大台にのせるのはほぼ確実な情勢となっており、欧州のパンデミックの中心であるイタリアやスペインを上回る公算。
ドル円の下げに圧迫され、ユーロ円は119.62円付近、ポンド円は132.13円付近まで下げた。豪ドル円は65.81円付近、NZドル円は64.58円付近まで軟化したが、対ドルでのオセアニア通貨高に支えられ、下値は限定的。
ユーロドルは1.10ドル後半、ポンドドルは1.23ドルちょうど付近、豪ドル/ドルは0.61ドル前半、NZドル/ドルは0.60ドルちょうど付近までドル安推移した。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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