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【これからの見通し】激化する米中貿易戦争、海外市場での円買い余力を見極め

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【これからの見通し】激化する米中貿易戦争、海外市場での円買い余力を見極め

 先週末は米中貿易戦争で対立の構図が一段と強まった。米国が対中関税第4弾を打ち出したことを受けて、中国側が突然の対抗措置を発表した。これを受けて、さらに米国側は関税率の一段の引き上げ、さらにトランプ米大統領は中国から米企業が引き上げるべきだと発言した。とどまるところを知らない貿易戦争の激化に、株安・円高の動きが進行した。

 さらに、週明けには薄商いのオセアニア市場から東京早朝にかけて、ドル円は105円台前半から104.46レベルまで急落した。トルコリラ円は一部報道では一気に2円幅で下落したようだ。これはドル円に換算すると10円超の大幅な値動きとなる。早朝にパニック商状が落ち着く間もなく今後はショートカバーの動きが強まり、ドル円はお昼前には105.80レベルまで買われた。中国副首相が貿易戦争のエスカレートに断固反対、対話を通じた問題解決の用意がある、などと火消しに回ったことが一段のショートカバーを誘っていた。

 足元ではドル円は105円台前半で小康状態となっている。トルコリラ円は18円台と早朝の急落前の水準をほぼ回復している。ここからどのような値動きとなるのか、海外市場の動向が注目される。

 週末に発表される8月20日時点のIMM通貨先物のポジション動向によると、ドルは総じて買い越しが減少した。減少は3週連続だった。米債利回りの低下が、ドル売り圧力となったようだ。この流れをみると、今日見られたようなドル円の反発後には再び上値が重くなることが想定されそうだ。ただ、気を付けたいのが、市場のボラティリティーが急上昇している点だ。後付け的にオーバーシュートといわれるような値動きが再発する可能性もある。超短期的には、欧州時間のドル円の下げが限定的となるようだと、再びショートカバーが再燃する可能性がある。具体的には105円割れと105.50超えの局面の値動きに注意しておきたい。

 この後に発表される経済指標は、ドイツIfo景況感指数(8月)、米耐久財受注・速報値(7月)などが予定されている。Ifo景況感指数の事前予想は95.0となっており、前回の95.7から一段の低下が見込まれている。米耐久財受注・速報値は前月比+1.2%、輸送除くコア・前月比横ばいと予想されている。事前予想が当たりにくい指標で知られており、注意が必要に。金融当局者発言は、カーニー英中銀総裁、ブラード・セントルイス連銀総裁などの講演が予定されている。なお、本日は英国市場はサマーバンクホリデー祝日で休場となる。市場の流動性不足には注意したい。
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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