ユーロ相場が振幅、ドル円は韓国報道で一時下押し=ロンドン為替概況
ユーロ相場が振幅、ドル円は韓国報道で一時下押し=ロンドン為替概況
22日のロンドン市場は、ユーロ相場が上に往って来いとなっている。東京市場では人民元安の動きなどを受けてリスク警戒ムードがドル円やクロス円を押し下げた。ロンドン序盤も欧州株が売られるなどリスク回避の動きが伝染して始まった。しかし、仏、独、ユーロ圏の8月PMI速報値が事前予想に反して改善すると、ユーロ買いが一気にに強まった。ユーロドルは1.10台後半から1.11台乗せ、ユーロ円は117円台後半から118円台前半へと買われた。動きが一巡したところに、韓国が日本との軍事情報協定を破棄、との一報が流れた。欧州株はPMI発表で下げを消していたが、再びマイナス圏へ。ドル円やクロス円に売り圧力が掛かった。ユーロドルは1.10台後半、ユーロ円は117円台後半で安値を広げた。ドル円も下押しされて一時106.25レベルと本日安値を広げている。ポンドも方向感に乏しい値動き。ポンドドルは1.21台前半から半ば、ポンド円は129円を挟んだ上下動となっている。米債利回りは序盤に低下したあとは一時下げを解消するなど方向感に欠けている。
ドル円は106円台前半での取引。東京市場では、人民元安の動きなどでリスク警戒ムードがドル円やユーロ円の上値を重くしていた。米債利回りの低下とともに、ロンドン朝方に106.29レベルまで下押しされた。その後は欧州株の持ち直しや米債利回り上昇を受けて106.40台に下げ渋り。一連の欧州PMIでユーロが買われたことがリスク警戒感を後退させた面があった。しかし、韓国が日本との軍事情報協定を破棄、との一報が流れると再び地政学リスクが意識されて106.25レベルまで安値を広げた。足元では、再びレンジ内に落ち着いてきている。
ユーロドルは1.10台後半での取引。この日は上に往って来いとなっている。仏、独、ユーロ圏の8月PMI速報値が事前予想に反して改善したことを受けて1.1080付近から1.1113レベルまで上伸した。その後、買いが一巡したところに韓国の報道が流れ、市場のムードが再び暗転。ユーロドルは1.1060台へと本日安値を広げている。ユーロ円はユーロドルとともに上下動。117.70台から一時118.30近辺まで買われるも、その後は再び117.70台まで反落した。対ポンドでは、ややユーロ売りが優勢となっている。
ポンドドドルは1.21台前半での取引。序盤につけた1.2109レベルを安値に、その後は1.2155レベルまで高値を伸ばした。足元では1.2120-50レンジで取引されている。ポンド円は序盤に128.70台まで下落した後、129.40近辺まで反発。方向感に欠ける上下動となった。この日発表された8月英CBI小売調査指数は2008年12月以来の低水準に悪化したが、ポンド売り反応はみられなかった。対ユーロなどでの買戻しの動きがみられた。ユーロポンドは0.9150台から0.9110台へとじり安。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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