円全面高、高田委員と田村委員が政策金利の維持に反対=東京為替概況
円全面高、高田委員と田村委員が政策金利の維持に反対=東京為替概況
19日の東京外国為替市場で、ドル円は147.20円付近まで円高・ドル安推移した。政策金利の据え置き観測を背景に、日銀金融政策決定会合に対する関心は限定的だったなか、高田委員と田村委員が政策金利の維持に反対し、円買いが強まった。高田委員は、物価が上がらないノルムが転換し、「物価安定の目標」の実現が概ね達成されたとして、田村委員は、物価上振れリスクが膨らんでいる中、中立金利にもう少し近づけるためとして、無担保コールレート(オーバーナイト物)を0.75%程度で推
移するよう促すとする議案を提出した。
日銀が年間3300億円規模のETFを売却することを決定したことも円買いの手がかり。日銀のETF保有残高は時価ベースで76兆円規模に膨張している。植田日銀総裁が本日の会見で10月の追加利上げを示唆するとの観測がやや強まっている。
円全面高でクロス円は下落。ユーロ円は173.48円付近、ポンド円は199.54円付近、豪ドル円は97.30円付近まで下落した。
MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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