一時ドル高優勢でドル円は今週の高値を更新、その後少し調整が入る=NY為替概況
一時ドル高優勢でドル円は今週の高値を更新、その後少し調整が入る=NY為替概況
きょうのNY為替市場は朝方ドル高が優勢となった。ドル円は今日の高値となるドル高が強まり、ドル円は今週の高値を更新する148円28銭まで一時ドル高円安となった。
今日の日銀金融政策会合で、委員のうち2名が利上げを主張したことや、保有ETFの売却開始を決定したことなどがいったん円買いも、その後の植田日銀総裁会見で今後の利上げへの姿勢が示唆されなかったことで、一転して円売りとなった。英公共部門ネット負債の予想を超える拡大を嫌気したポンド売りドル買いもドル全面高につながり、ロンドン市場からNY朝にかけてのドル円の高値トライとなった。
上昇一服後は147円80銭前後まで調整が入り、その後は147.80-148.00を中心としたレンジ取引に終始した。新規の材料がなく、米FOMCや日銀会合などの材料が目白押しとなった今週の取引も終盤になって、週末ばさみのポジションをここから積極的に作りに行くという動きにはならなかった。
ユーロドルはドル高の流れを受けてロンドン午後からNY朝にかけて1.1729を付けたが、その後1.1760台まで上昇。戻りでは売りが出る展開で、午後は1.1750を挟んで落ち着いた動きとなった。
ユーロ円は173円80銭前後での推移。日銀後前の174円50銭前後が遠く、会合直後の173円50銭割れも試さずと、上下にやや動きにくい展開。
ドル高に加え、英公共部門ネット負債の拡大で財政赤字懸念が広がりポンド売りが出たポンドドルは、NY朝に1.3460台まで下落。その後1.3500が重くなり、NY午後は1.3470前後での推移と上値の重い展開となった。
ポンド円は東京午前に200円60銭台を付けるなどの動きが見られたが、日銀会合で円買いとなり199円台半ばを付けると、その後の英財政赤字警戒のポンド売りにNY市場に入って199円22銭まで下げている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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