ユーロの上昇、緩やかなペースに留まる公算=NY為替
きょうの為替市場は手掛かり材料難の中、ユーロドルは1.18ドル付近での振幅に留まっている。一方、ユーロ円も動意薄の展開で174円台での狭い範囲での振幅に留まっている状況。
ただ、年末に向けてのドル安期待からユーロの先高観は根強い。ただし、アナリストはユーロは上昇する可能性が高いが、そのペースは緩やかになるとの見方を示している。投資家がドルから資金をシフトすることでユーロは恩恵を受けるはずだが、ユーロ圏経済の回復が緩慢なことが上昇を制限するという。
「ユーロドルは1.19ドル台に到達するまでに時間がかかる可能性がある。非常に力強い国内材料に欠けているためだ」としている。ユーロドルは先週、FRBの利下げを受けて4年ぶり高値となる1.19ドル台前半を一時付けたが、その後は1.17ドル台に下落。
この日発表の9月のユーロ圏PMIは総合指数が51.2と16カ月ぶりの高水準となったが、8月を僅かに上回る程度だった。
EUR/USD 1.1792 EUR/JPY 174.32 EUR/GBP 0.8722
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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