ドル円、狭いレンジでの推移続く ウォーシュ議長の講演控え様子見ムード=NY為替序盤
きょうの為替市場、ドル円は159円台前半から半ばでの狭いレンジでの推移が継続。金曜日のウォーシュ議長の講演を控えて様子見ムードが強く、積極的に方向感を探る動きは限られている。
市場では、米国がイランと取引を続ける国に対する制裁警告を実際に実行に移すかが注目されている。特に中国はイラン産原油の約90%を購入しているとされるが、米政府が不安定な米中貿易休戦を維持し、世界経済へのショックを回避したいとの思惑もあり、中国に対する強硬措置には懐疑的な見方も多い。
ただ、一部からは、米中間の通商・地政学的な緊張が一段と高まれば、リスク回避から安全資産としてドルが買われる可能性があるとの指摘も聞かれる。ベッセント財務長官がイランに関連したマネーロンダリングを巡って大手金融機関への措置を警告しており、仮に中国の銀行が対象となれば、米中関係の緊張とともにドル買いを誘う可能性も指摘されているようだ。
一方、ベッセント長官による米国債市場への積極的な姿勢を背景に、ドルの価値希薄化を巡る議論も根強い。市場の焦点は28日のジャクソンホールで予定されるウォーシュ議長の講演に移っており、根強いインフレへの対応に加え、ドルの価値希薄化への懸念を打ち消す発言が出るかが注目される。そうしたけん制がなければ、ドル安圧力が再び強まる可能性もあるという。
テクニカル面でドル円は、21日線を小幅に上回っており、200日線も維持。ただ、上には100日線が160円ちょうどに控えており、介入への警戒もあって上値を追いにくい。まずは21日線を明確に維持できるかが焦点で、維持できれば160円を試す余地がある一方、割り込めば200日線の方向への調整も意識されそうだ。当面はウォーシュ議長の講演を待ちながら、159円前後を中心としたレンジ相場が続く可能性が高そうだ。
日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
25日(火)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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