【これからの見通し】円買いとドル買いが交錯、神経質な展開継続へ
【これからの見通し】円買いとドル買いが交錯、神経質な展開継続へ
東京市場では、円買いとドル買いが交錯している。円買いの材料としては、城内経済財政相が「政府が低金利維持を目指しているとの報道は事実ではない」と発言したことが指摘される。ドル円が162円台割れから161円台後半へと下落。クロス円も総じて軟化している。
一方、ドル全般ではドル買いが優勢。ユーロドルは1.14台半ばから前半へ、ポンドドルは1.34付近から1.33台後半へと上値重く推移している。イランが再びホルムズ海峡で商船に攻撃したと報じられており、NY原油先物は68ドル台から69ドル台へと買われ、米10年債利回りは4.47%付近から4.50%付近へと上昇している。有事のドル買いの再燃の動きがみられている。
また、株式市場では韓国の半導体大手サムスンの急落を受けて、ハイテク株全般のセンチメントを冷やしている。時間外では米半導体大手マイクロンなども売られ、ナスダック先物が続落している。リスク回避的な円買いやドル買いの面も指摘される状況だ。
この後のロンドン市場でも、原油や米債利回り動向、株式市場のセンチメントなどを確認することとなろう。ただ、主要通貨の水準自体は大きく変化しておらず、神経質さが前面に出る形となりそうだ。ドル円には162.00に大規模なNYカット・オプション設定が観測されており、引き寄せ効果がある点も指摘される。
経済指標の発表予定は、米貿易収支(5月)、カナダ国際商品貿易(5月)、カナダIvey購買部協会指数(6月)など。米貿易収支の市場予想は784億ドル赤字と、前回の559億ドルから赤字幅が拡大することが見込まれている。
発言イベント関連では、英中銀金融安定報告とベイリー英中銀総裁の記者会見が注目される。英実体経済の軟化見通しと、エネルギー価格ショックの規模・期間に関する不確実性の兼ね合いをどのように説明するのかが注目される。その他には、パネッタ伊中銀総裁、コッハー・オーストリア中銀総裁などが伊中銀主催金融政策会議に出席する。ボウマンFRB副議長が金融安定理事会に出席する。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。