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【通貨別まとめと見通し】ユーロ円:185円台後半への拡張後に183円台後半へ急調整も、底堅い金利差需要で185円台半ばへ再浮上

為替 

【通貨別まとめと見通し】ユーロ円:185円台後半への拡張後に183円台後半へ急調整も、底堅い金利差需要で185円台半ばへ再浮上

先週から今週(6月29日〜7月6日)のまとめ
前回レポートの急激なV字回復の流れを引き継ぎ、週前半は強気地合いが継続する形となった。6月30日(火)には一時185.84円、7月1日(水)にも185.80円まで上値を拡張し、186円大台を視野に入れた動きを見せた。しかし、7月2日(木)の欧州時間(15:00台)に突如ロング勢の利益確定売りやポジション調整が加速すると、一時183.79円まで急下押し。翌3日(金)にも一時183.94円まで突っ込むなど、184円大台の攻防を巡る緊迫した展開となった。
それでも、184円を割り込む水準では日欧の圧倒的な実質金利差を背景とした押し目買い需要が非常に素早く流入。週末にかけて184円台半ばまで押し戻すと、週明け7月6日(月)からは再び上値追いの歩調を強め、一時185.41円まで急反騰。本日7日(火)朝方には一時185.55円まで買い進まれるなど、深い調整を跳ね除けて再び強気トレンドへの回帰を証明するダイナミックな推移を演じている。

詳細な値動きの振り返り
■ 185円台の定着と185.84円への上値拡張(6月29日〜7月1日)
週明け29日(月)に185円大台目前まで迫った相場は、30日(火)の欧州〜NY時間にかけて一段と加速。深夜には一時185.84円まで上値を伸ばし強気地合いを印象付けた。明けた7月1日(水)も東京時間に185.71円、深夜に185.80円を記録するなど高値圏での推移を維持し、185円台定着に向けた足固めのステージに入ったと見られていた。

■ 突然の急落による183.79円への値幅調整と押し目買い(7月2日〜3日)
堅調と見られていた相場は2日(木)に急転する。東京時間こそ185.00円を挟んだ揉み合いを続けていたが、欧州時間(15:00台)に入ると突発的な売り注文にトリガーを引かれる形でロング勢の投げが加速。一時183.79円まで一気の下押しを強いられた。翌3日(金)の欧州時間にも再び183.94円まで下値を広げ、調整拡大への懸念が高まった。しかし、本邦当局による実質的な介入が入らない中で金利差需要が勝り、週末クローズ(4日早朝)にかけては184.54円まで確実に水準を買い戻した。

■ 週明けの再騰と185.55円への急反転(7月6日〜7日現在)
週明け6日(月)は、東京時間朝方の184.52円を安値に、終日を通して一方的に水準を切り上げる力強い展開となった。欧州時間には185円大台を易々と奪還すると、NY時間には185.41円まで上値を拡張。本日7日(火)に入ると、朝方(6:00台)に一時185.55円まで急伸し、先週の調整分のほぼすべてを吐き出させる形となった。午前11:00現在、やや利益確定売りに押され185.30円台で揉み合っているものの、185円台前半のサポートを確認しつつ、再び上値を伺う強気バイアスが維持されている。

ファンダメンタルズ分析
欧州・米国側(ECBのタカ派据え置き期待とユーロ買い安心感):
ECB当局者から相次ぐ追加利下げへの慎重姿勢(インフレ高止まりへの警戒)が伝わる中、中長期的なユーロの底堅さが意識されている。ドル高が一服した局面でも、対円においてユーロ独自の買い安心感が広がりやすく、先週中盤のポジション調整による急落局面(183.79円への突っ込み)を機に、むしろ新たなユーロ買い・円売りのポジション構築を呼び込む原動力となった。

日本側(下値での金利差需要の証明と介入警戒のステージ移行):
先週185円台後半へ迫ったことで為替介入への恐怖心が一時的に高まったものの、相場が183円台後半まで自律的に調整したことで、市場は目先のリアルな介入脅威が後退したと判断。これが中長期ロング勢の「絶好の押し目買い好機」となり、マクロ構造である構造的な日欧金利差需要を改めて証明することとなった。足元で再び185円台半ばまで値を戻したことで、ここからは再度「実需の買い」と「当局の牽制発言(介入警戒感)」が交錯する上位ステージへと回帰している。

テクニカル分析
トレンド:
先週中盤に「185.84円からの急な値幅調整(183.79円)」を挟んだものの、週末の買い戻しと週明けの急反騰により、日足レベルでの上昇トレンドは完全に維持されている。特に7月2日安値(183.79円)と3日安値(183.94円)で「下値を切り上げる短期ダブルボトム」を形成し、週明けにそのネックラインを力強く上抜けた形となっており、テクニカル的な形状は非常に強い。
足元で本日7日高値(185.55円)や、先週高値(185.84円)を完全にクリアできれば、いよいよ年初来高値(186.32円)を視野に入れた強気チャネルが完全復活する。

レジスタンス1: 185.55(7日の戻り高値であり、足元で阻まれている直近のファーストレジスタンス)
レジスタンス2: 185.80 - 185.84(6月30日および7月1日に明確に上値を阻まれた直近の最大抵抗帯。突破すれば大台を意識して加速しやすい)
レジスタンス3: 186.32(6月17日に記録した年初来高値。最大の難所であり、ここを抜けると歴史的高値圏へ)

サポート1: 184.90 - 185.10(心理的節目である185円大台ライン。本日の揉み合い安値185.10円も含め、足元の防衛線として機能するか注目)
サポート2: 184.30 - 184.55(先週末の維持ラインおよび週明けのスタート地点。ロールリバーサル支持帯として機能しやすい生命線)
サポート3: 183.79 - 183.94(2日・3日に記録した直近の最安値圏。ここを再度割り込まない限り、短期的な強気反転シナリオは崩れない)

今後のポイント・見通し
今週の最大の焦点は、先週の調整(183.79円)から急激なV字回復で奪還した185円台において上値の壁である「185.55 - 185.84円」を安定的にクリアし、年初来高値(186.32円)への再挑戦ルートに乗せられるか、あるいは再び介入警戒感や戻り売りに押されて184円台半ばへと引き戻されるかである。

【メインシナリオ】185円台前半の地盤固めから185円台後半〜186円突破へシフトする展開
185.00円付近のサポートが機能し、底堅い推移を維持する展開。日欧の圧倒的な実質金利差を背景に足元の利益確定売りを消化。直近高値の壁である185.55円、さらに先週高値185.84円をブレイクし、年初来高値(186.32円)方向へとジリジリと水準を切り上げる展開を想定。

想定レンジ: 184.50 - 186.00

根拠: 183円台後半からの力強い反転、日足上昇トレンドの継続、マクロ的な実質金利差需要、および週末〜週明けの圧倒的な買い主導権。

【対抗シナリオ】185.55円付近でのダブルトップ形成に伴う再失速と184円台維持テスト
本日高値185.55円や先週高値185.84円の抵抗帯が意識され、上値追いに対する警戒感(為替介入へのリアルな脅威の再燃など)から戻り売り圧力に押される展開。上値の重さが嫌気されると再び185.00円を割り込み、先週末の維持ラインである184.30 - 184.50円のサポート力を再テストする流れへ。

想定レンジ: 183.90 - 185.60

根拠: 185円台半ば以上における本邦当局による為替介入への警戒感、短期的な急反発に対する反動(利益確定売り)、および上値の重さに伴うロング勢の再投げ。

総評
6月29日から7月6日にかけてのユーロ円は、185円台後半への急伸から一転して183.79円までの急落を挟むなど、極めてボラティリティの激しい乱高下の一週間となった。しかし、この突然の値幅調整は結果として「日欧金利差を背景とした中長期ロング勢の旺盛な押し目買い需要」を再確認させる場となり、相場は週明けにかけて強烈な巻き戻しに成功した。
足元は再び185円台を掌握し、先週までの悲観論を完全に一掃している。今週は、ロールリバーサルや心理的節目として土台となった「185.00円付近」を死守しつつ、185.55〜185.84円の直近高値ゾーンをクリアできるかどうかの極めて重要な局面である。ここを突破できれば、いよいよ年初来高値(186.32円)の更新、そしてさらなる高みへの道が開ける新たな分岐点に立っている。

ユーロ圏
07/06 18:00 生産者物価指数(PPI) (5月) 結果 0.2% 予想 0.2% 前回 0.6% (前月比)
07/06 18:00 生産者物価指数(PPI) (5月) 結果 5.9% 予想 5.8% 前回 4.9% (前年比)
07/06 18:00 小売売上高 (5月) 結果 0.2% 予想 0.2% 前回 -0.4% (前月比)
07/06 18:00 小売売上高 (5月) 結果 1.6% 予想 1.5% 前回 1.0% (前年比)

ドイツ
07/06 15:00 製造業新規受注 (5月) 結果 1.9% 前回 -3.8% (前月比)
07/06 15:00 製造業新規受注 (5月) 結果 6.2% 前回 1.6% (前年比)
07/07 15:00 鉱工業生産指数 (5月) 予想 0.2% 前回 0.4% (前月比)
07/07 15:00 鉱工業生産指数 (5月) 予想 -0.6% 前回 -0.5% (前年比)
07/09 15:00 貿易収支 (5月) 予想 147.5億ユーロ 前回 145.0億ユーロ
07/10 15:00 消費者物価指数(確報) (6月) 予想 -0.3% 前回 -0.3% (前月比)
07/10 15:00 消費者物価指数(確報) (6月) 予想 2.3% 前回 2.3% (前年比)
07/10 15:00 消費者物価指数(確報) (6月) 予想 -0.2% 前回 -0.2% (調和消費者物価指数(HICP)・前月比)
07/10 15:00 消費者物価指数(確報) (6月) 予想 2.4% 前回 2.4% (調和消費者物価指数(HICP)・前年比)

フランス
07/07 15:45 貿易収支 (5月) 前回 -56.4億ユーロ
07/08 15:45 経常収支 (5月) 前回 -2.0億ユーロ
07/10 15:45 消費者物価指数(確報) (6月) 予想 -0.2% 前回 -0.2% (前月比)
07/10 15:45 消費者物価指数(確報) (6月) 予想 1.8% 前回 1.8% (前年比)

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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