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【通貨別まとめと見通し】メキシコペソ円:9.32円台へ拡張後に9.18円台へ急調整も、圧倒的な高金利キャリー需要を背景に9.32円後半へ爆騰

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【通貨別まとめと見通し】メキシコペソ円:9.32円台へ拡張後に9.18円台へ急調整も、圧倒的な高金利キャリー需要を背景に9.32円後半へ爆騰

先週から今週(6月29日〜7月6日)のまとめ
他クロス円と同様に、メキシコペソ円でも「高金利通貨への回帰」が猛烈に意識される一週間となった。週明け29日(月)に9.24円台半ばからじりじりと水準を切り上げると、30日(火)深夜には大台となる9.30円を一気の上抜け。明けた7月1日(水)には一時9.3230円まで上値を拡張し、ペソ高トレンドの強さを市場に見せつけた。
しかし、7月2日(木)の欧州時間(15:00台)に入ると、それまでの急ピッチな上昇に対する利益確定売りや過熱感を警戒したポジション調整の波が直撃。一時9.1844円まで急下押しを強いられ、わずか数時間で1円40銭近く値を崩す緊迫した展開となった。

それでも、9.20円を割り込む水準では、メキシコ中銀(バンキシコ)のタカ派据え置き姿勢を背景とした圧倒的な日英・日墨の実質金利差(キャリートレード需要)を狙う実需の押し目買いが殺到。週末にかけて9.23円台まで下値を切り上げると、週明け7月6日(月)からは再び強烈な買い戻し(ショートカバー)が始動。大方の上値抵抗帯を易々とクリアして再び9.30円大台を掌握すると、本日7日(火)朝方には一時9.3298円まで達する驚異的なV字回復を演じ、深い調整ステージを完全に克服した強気地合いを証明している。

詳細な値動きの振り返り
■ 9.30円大台突破と9.32円台への上値拡張(6月29日〜7月1日前半)
週明け29日(月)を9.24円台の上値の重い揉み合いでスタートした相場は、30日(火)のロンドン・NY時間にかけて急加速。深夜22:00台から買いが集中すると、日付が変わる取引の中で9.30円を突破。7月1日(水)の東京時間朝方(1:00台)には一時9.3230円の好価格を記録した。その後はやや利益確定売りに押されたものの、9.28〜9.29円台の高値圏を維持し、次なる上値追いに向けた足固めに入ったと見られていた。

■ 突然の急落による9.1844円への突っ込みと、下値支持帯の形成(7月2日後半〜3日)
しかし2日(木)の欧州時間、ペソ円は突如として断崖絶壁の急落に見舞われる。15:00台に9.25円台から9.20円大台近くまで垂直落下すると、勢いは止まらず18:00台には一時9.1844円まで下値を拡大。ロング勢の強制ロスカットを巻き込んだ緊迫した展開となった。翌3日(金)も東京時間朝方に9.2040円、欧州時間15:00台に9.2163円まで売り込まれる場面があったものの、前日安値を下回ることなく反転。週末クローズ(4日早朝)にかけては9.2386円まで着実に水準を買い戻した。

■ 週明けの爆騰と9.32円台後半への完全回帰(7月6日〜7日現在)
週明け6日(月)からは、週末の底堅さを引き継ぐ形で一方通行の上昇トレンドへとシフト。東京時間朝方の9.2195円を安値に、欧州時間には易々と9.28円台まで浮上。NY時間には9.30円の大台を再奪還した。本日7日(火)に入るとさらに上値を追い、朝方(3:00台)に一時9.3298円まで急伸。先週の急落(9.1844円)からの完全なV字回復を達成し、現在は9.31円台後半の極めて強気な位置で揉み合っている。

ファンダメンタルズ分析
メキシコ側(バンキシコのタカ派据え置きとキャリー実需の圧倒的優位):
メキシコ国内のインフレ高止まり懸念から、メキシコ銀行(中央銀行)が早期の追加利下げに対して慎重な姿勢(タカ派据え置き観測)を崩していないことが、ペソ独自の強固な支えとなっている。先週中盤のポジション調整による急落(9.18円台への突っ込み)は、むしろ「最高峰のキャリー通貨を安値で仕込む絶好の好機」と捉えられ、実需ロング勢の新たな資金流入を強く牽引した。

日本側(介入警戒の目先後退とマクロ構造の不変):
クロス円全体が一時調整したことで、本邦当局による実弾介入への「リアルな脅威」が目先一服したことが、ショート勢の買い戻しを促した。日英・日欧以上に、日墨の金利差構造はマクロ的に圧倒的であり、ボラティリティが落ち着いた局面では再び「円売り・ペソ買い」のキャリートレードへ資金が回帰しやすい。バリュエーション調整(150銭近い下押し)をこなしたことで、市場は一段と上値を追いやすい環境が整ったと言える。

テクニカル分析
トレンド:
先週7月2日の急落(9.1844円)とその後の揉み合い(9.20〜9.21円台)により、日足・4時間足ベースで「下値を綺麗に切り上げる強固なサポートベース」を構築した。週明けに先週高値(9.3230円)を完全にクリアして一時9.3298円まで到達したことで、チャート形状は「上昇フラッグの上抜け」あるいは「新規上昇チャネルの完全復活」を示唆している。
足元では利益確定売りに押されて陰線を引いているが、心理的節目である「9.3000円」を明確に維持している限り、テクニカル的な強気バイアスは揺るがない。ここを土台に9.33円を完全に掌握できれば、次なる心理的ターゲットである9.35〜9.40円へ向けて一段と加速する可能性が高い。

レジスタンス1: 9.3293 - 9.3298(7日の戻り高値であり、現時点で上値を阻んでいる目先の最大抵抗帯)
レジスタンス2: 9.3500(心理的節目であり、突破すればショート勢の踏み上げを巻き込みやすいライン)
レジスタンス3: 9.4000(中長期の上昇トレンドにおける最大目標値)

サポート1: 9.3000 - 9.3066(本日揉み合っているラインであり、かつての心理的節目。ロールリバーサルとして機能するかが足元の生命線)
サポート2: 9.2450 - 9.2600(6日東京時間の breakout ゾーンであり、先週前半の揉み合い中心帯。崩れた場合の強力な下値支持帯)
サポート3: 9.1844 - 9.2000(先週2日に記録した直近最安値および心理的防衛線。ここを再度割り込まない限り、強気シナリオは維持される)

今後のポイント・見通し
今週の最大の焦点は、先週の深い調整(9.1844円)から驚異的なV字回復で奪還した9.30円台の地盤を固め、本日高値の壁である「9.3298円」をクリアして再び9.35円以上の歴史的高値圏への上値追いにシフトできるか、あるいは再び利益確定売りに押されて9.25円方向へのテストへと引き戻されるかである。

【メインシナリオ】9.30円大台の定着に向けた足固めと9.35円方向への水準切り上げ展開
9.3000円のロールリバーサル(支持転換)が機能し、底堅い推移を維持する展開。圧倒的な金利差を背景に足元の揉み合いを経て強気主導権を掌握。直近高値である9.3298円をブレイクし、2026年の新規強気チャネル(9.3500円方向)へとジリジリと水準を切り上げる展開を想定。

想定レンジ: 9.2500 - 9.3500

根拠: 9.1844円からの力強いV字反転、9.30円ネックラインの上抜け、圧倒的な実質金利差(キャリー需要)の継続、および介入警戒感の目先後退。

【対抗シナリオ】9.33円手前での戻り売り再失速と支持帯(9.25円付近)の再テスト
本日高値である9.3298円付近の抵抗帯が非常に強固な壁となり、ダブルトップ気味に戻り売り圧力に押される展開。上値追いに対する警戒感から再び9.30円を割り込むと、先週前半の揉み合いゾーンである9.2450 - 9.2600円付近の堅牢性を再テストする流れへ。

想定レンジ: 9.2000 - 9.3300

根拠: 9.33円付近における戻り売り圧力の残存、短期的な急反発に対する利益確定売り、および他クロス円の調整連動。

総評
6月29日から7月6日にかけてのメキシコペソ円は、一時9.1844円まで深く押し込まれ、これまでの強烈な上昇トレンドの生命線であった9.20円を割り込む「調整拡大」を強いられる厳しい局面を迎えた。しかし、この値幅調整を絶好の仕込み好機と捉えた実需キャリー層の押し目買い需要により、相場は急転直下から一転して「急激なV字回復」を果たす、非常にダイナミックな一週間となった。
足元は再び9.32円台後半を窺う水準まで急浮上しており、先週までの悲観的なムードは急速に払拭されている。今週は、ロールリバーサルによって強固な土台となった「9.3000円」を死守しつつ、9.3298円の直近戻り高値をクリアできるかどうかの極めて重要な局面である。ここを突破できれば9.3500円以上の高値圏への道が開けるが、阻まれた場合は再び9.25円割れを意識する揉み合いに引き戻される、新たな分岐点に立っていると言える。

今週の主な予定
07/09 21:00 消費者物価指数(CPI) (6月) 予想 -0.08% 前回 -0.21% (前月比)
07/09 21:00 消費者物価指数(CPI) (6月) 予想 3.52% 前回 3.94% (前年比)
07/10 21:00 鉱工業生産指数 (5月) 予想 -0.8% 前回 2.1% (前月比)
07/10 21:00 鉱工業生産指数 (5月) 予想 -0.2% 前回 2.3% (前年比)

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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