【これからの見通し】ドル円は上下ともにやや動きにくい展開か
【これからの見通し】ドル円は上下ともにやや動きにくい展開か
ドル円は中東情勢をにらんだ展開が見込まれる。先週は米国とイランの戦争終結に向けた合意への期待が強まっていたが、10日にイランがパキスタンを通じて米国に提示した合意案は、米国側が受け入れられる内容ではなかったと見られており、紛争長期化への懸念が広がっている。
NY原油が一時100ドル台を付けるなど「有事のドル買い・原油買い」が進む中で、ドル円はしっかりとした動きが見込まれる。ただ、円安局面では日本の通貨当局によるドル売り・円買い介入への警戒感も強く、上値を抑える要因となっている。4月30日に160円台から155円台まで大きな売りが出た後、5月1日、4日、6日と157円台で(介入とみられる)売りが出ており、当局が158円台への回復を阻止しているとの見方も出ている。そのため、157円台でのドル買い・円売りには慎重な姿勢が広がっている。
中東情勢と介入警戒で上下ともに動きにくい中、ドル円は156円台後半から157円台前半の水準を中心に、次の流れを見極める展開となりそうだ。
本日は目立った経済指標の発表や要人発言の予定がなく、このまま落ち着いた動きが続く可能性もある。
ユーロドルは1.17ドル台中心の推移。物価高への警戒からECBの早期利上げ期待が広がりユーロを支える一方で、有事のドル買いが上値を抑える展開となっている。こちらも上下に振れにくく、方向性を探る状況だ。
ポンドドルもユーロドル同様、英中銀(BoE)の早期利上げ期待に伴うポンド買いと、有事のドル買いが交錯する展開となりそうだ。
ユーロ円は地合いの強さが継続しており、押し目では買いが出る展開。ただ、ドル円で為替介入が実施されれば、連れて大きく下落する可能性が高いだけに、積極的な上値追いにはなっていない。今後も「下がれば買い」の展開は続きそうだが、ポンド円も含め、介入警戒感が上値を重くしている。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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