【今週の注目材料】豪中銀は利上げ濃厚、日銀、英中銀は今後の姿勢に注意
【今週の注目材料】豪中銀は利上げ濃厚、日銀、英中銀は今後の姿勢に注意
昨日の米FOMCに続いて、今回は豪州、日本、英国の金融政策会合をみていきます。
【豪州】
ここにきて急速に利上げの期待が広がっているのが17日のオーストラリア準備銀行(RBA)金融政策会合です。2月に約2年3カ月ぶりの利上げに踏み切った豪中銀。利上げの決定が全会一致であったこと、会合後のブロック総裁の会見で「需要やインフレの動向次第では追加利上げが必要になる可能性がある」と追加利上げの可能性が示されたことなどから、利上げサイクルが期待されています。3月4日に発表された豪10-12月期GDPは、国際商品価格上昇などを受けた輸出の伸びなどに支えられ、前期比+0.8%、前期比年率で3.2%と高い伸びとなっており、こちらも利上げ期待につながりました。ただ、内訳をみると個人消費や設備投資といった内需に伸び悩みが見られ、市場では3月の利上げは難しく、追加利上げは5月との見方が一般的となっていました。10日朝時点での金利先物市場での3月の利上げ期待は16%にとどまっていました。
しかし10日にハウザーRBA副総裁が「原油高騰により豪州のインフレは2月に予測した数値を上回る見通し」「高すぎるインフレを中銀目標に戻すために必要な措置を講じることが極めて重要」と発言。このタカ派姿勢を受けて、市場では17日の見通しを「据え置き」から「利上げ」に変更する動きが広がっています。さらに5月にも追加利上げという見方も出てきており、注目は声明などでの今後の追加利上げ姿勢となりそうです。
【日本】
日銀金融政策決定会合については、イラン紛争の長期化懸念もあって据え置きが見込まれています。市場では春闘の状況が判明する4月の会合での利上げ見通しが広がっています。短期金利市場での織り込みは68%程度となっています。注目は声明や植田総裁の会見で、中東情勢を受けても利上げを進める姿勢が見られるかどうかとなりそうです。利上げに向けた姿勢が意識されると、いったん円買いとなる可能性があります。
【英国】
英中銀(BoE)も政策金利は据え置きが見込まれています。イラン紛争前まで英中銀の利下げサイクルは継続と見込まれており、年内あと2回の利下げを見込む動きが主流となっていました。紛争直前の短期金利市場の織り込みを見ますと、ほぼ100% 2回の利下げを織り込んでいました。しかし、原油高からの物価上昇懸念を受けて利下げ期待が一気に後退しており、直近では年内1回の利上げを織り込む動きも出ています。今回の会合は金融政策報告がなく、総裁会見も予定されていませんので、声明や議事要旨で今後の姿勢を確認し、投票の内訳などにも注意しつつ今後の見通しを探る展開になりそうです。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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