ドル高が継続 ドル円は159円手前まで上昇 米CPIへの反応限定的=NY為替概況
ドル高が継続 ドル円は159円手前まで上昇 米CPIへの反応限定的=NY為替概況
きょうも為替市場はドル高が優勢となり、ドル円は159円手前まで上昇。原油高が続く中、ドル円は節目の158円を上放れる展開が見られ、160円を視野に入れそうな気配が見られている。
中東情勢が依然として混迷が続く中、原油相場は90ドルは下回っているものの、強い値動きが続いている。インフレ警戒から米国債利回りも上昇し、引き続きドルをサポート。明日以降、介入警戒感も強まりそうだが、クロス円を見ると円安自体はさほど強まっておらず、ドル円については専らドル高に伴う上昇となっている。
エネルギーの海外依存度が高い日本経済には、今回の中東情勢の混迷は痛手となる。日本は16日にも石油備蓄の放出を実施するとも伝わっているが、目先はエネルギー価格の上昇は避けられない情勢。高市政権がエネルギー関連の補助金など何らかの財政措置を打ち出すようであれば、一部からはの財政拡大に対するノイズが再び市場から出てきそうな気配もありそうだ。
なお、この日は2月の米消費者物価指数(CPI)が発表された。予想範囲内でインフレの落ち着きを示す内容ではあったが、為替市場はその後にドル高が強まった。イラン攻撃前のデータでもあることから、市場の注目度もまちまちだったが、ひとまず材料を通過したことで再度ドル買いに動いていたのかもしれない。
ユーロドルは一時1.1560ドル付近まで下落。200日線の下での推移が続いており、上値が重い展開が続いている。ここ数日1.15ドル台前半でサポートされているが、今回はどうか注目される。さすがに下げ過ぎ感は否めず、RSIは売られ過ぎの30付近まで低下。
一方、ユーロ円は183円台後半での推移。ドル円は上昇しているものの、円安の動きは強まっておらず、対ユーロでは底堅く推移している。
中東情勢の混乱で原油が急騰する中、ECBの年内利上げ期待が浮上。短期金融市場では1回は100%の確率で織り込まれており、2回目も確率が60%まで上昇している。ただ、資金はユーロからドルに向かっており、金利以上に、エネルギーの輸入依存度が高い欧州経済に打撃と見られているようだ。米国はエネルギー輸出国。
ポンドドルも上値の重い展開で、本日も200日線で上値を抑えられ、2月以降の下げトレンドを継続している。ポンド円はドル円に追随する格好で213円台を回復。
エコノミストは、英経済への影響は中東情勢の展開や供給混乱の規模・期間に大きく左右される見通しで、長引くようであれば、年後半にはインフレが英中銀の予想よりも約1%ポイント高くなる可能性があると指摘している。
また、失業率も年半ばまでに英中銀の予想である5.3%を上回る確率は75%と見ている。労働市場の弱さは、今後数カ月間における英中銀のタカ派政策の転換を抑える要因になる可能性が高いという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。





