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【これからの見通し】東京市場からの円高の流れが続くのか見極め、週明け海外市場は材料少なく

為替 

【これからの見通し】東京市場からの円高の流れが続くのか見極め、週明け海外市場は材料少なく

 週明けの東京市場では、円高の流れが続いた。日銀の12月会合での利上げ観測が広がるなかで、朝方発表の日銀短観が良好だったことが円買いを誘った。また、日経平均が売りに押されており、リスク警戒の面も加わっていた。ドル円やクロス円は一方通行での下落を示している。ただ、ドル円は155円台での取引、ユーロ円は182円台を中心とした取引、ポンド円は208円台割れから207円台への下落と、いずれも見慣れた水準からは離れていない。

 この後の海外市場で一段の円買い材料がでなければ、いったん調整が入る可能性があろう。しかし、円買いが継続してドル円の154円台再突入などの動きがみられれば、ポジション調整が円買いを加速させる可能性もある。155円の大台割れ動向を確認しておきたい。米株先物や欧州株などのリスク動向をにらみつつ、円高の流れが継続するのかどうかを見極めたいところだ。

 この後の海外市場では、米ニューヨーク連銀製造業景気指数(12月)、カナダ消費者物価指数(CPI)(11月)などの発表が予定されている。ニューヨーク連銀指数の市場予想は10.0と前回の18.7からの低下が見込まれている。カナダ消費者物価は前月比+0.1%(前回+0.2%)、前年比+2.3%(前回+2.2%)とまちまちな見込み。その他の経済指標発表予定は、上記のほかにドイツ卸売物価指数(11月)、ユーロ圏鉱工業生産指数(10月)、カナダ住宅着工件数(11月)、カナダ製造業売上高(10月)、米NAHB住宅市場指数(12月)など。

 発言イベント関連では、ミランFRB理事とクラリダ元FRB副議長の対談、ウィリアムズNY連銀総裁のイベント講演、ミランFRB理事のCNBC出演などが予定されている。

 週央以降の英欧日の金融政策発表、明日の米雇用統計や木曜日の米消費者物価指数発表などの注目イベントを控えるなかで、きょうのイベントはインパクトに欠ける面は否めないようだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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