ユーロ、下値模索が続く ECB理事会後もドル主導の展開=NY為替
 本日もユーロドルは下値模索が続いており、1.15ドル台前半まで下げ幅を広げている。3日続落。今月前半に強いサポートとなっていた1.15ドル台半ばの水準もブレイクしており、下向きの流れを強めている。一方、本日はユーロ円も売りが強まっており、177円台半ばまで下落。ユーロ円は高値を更新していたが、さすがに過熱感も出ており、重要イベントを通過した月末ということもあり、利益確定売りが優勢になっているようだ。
 ただ、ユーロ自体の動きというよりも、ドルの動きに左右されている面が大きい。今週のFOMCでパウエル議長が12月利下げについて慎重姿勢を示したことで、ドルが買い戻されている。半面、前日のECB理事会は予想通りの据え置きとなり、今後の方針についても明確なシグナルをほとんど示さなかった。
 ユーロドルが1.15ドルを下回る可能性も取り沙汰されているが、アナリストは、米雇用指標のさらなる弱含みを考慮すれば、その可能性は低いと指摘している。また、ユーロ圏経済も僅かではあるが、改善の兆しが見られるとも付け加えた。
EUR/USD 1.1527 EUR/JPY 177.51 EUR/GBP 0.8785
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
 
            執筆者 : MINKABU PRESS
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