明日の米CPIと来週の中銀政策決定、今後のドルの方向性を左右する重要イベント=NY為替
NY時間の午後に入ってドル円は152.65円付近で推移している。152円台後半で上値を抑えられているものの、下押す動きも限定的で高市トレードの直近高値153円台をうかがう展開は続いている。
エコノミストは、明日予定されている米消費者物価指数(CPI)と、来週の主要中銀の金融政策決定が、今後のドル相場の方向性を左右する重要な要因となると述べている。明日の9月の米CPIは、10月29日のFOMCを前に極めて重要で、市場では利下げを完全に織り込んでいる。
また、日銀、ECB、カナダ中銀、豪中銀など世界の主要中銀も注目され、これらの政策決定が金利差を通じてドルの強さに影響を与える可能性があるという。
さらに、米中間の通商摩擦も、韓国で開催されるAPEC首脳会議を前に相場変動要因となり得るが、一時的な休戦に落ち着く可能性が高いとの見方を示した。なお、米中首脳は来週30日に会談を行うことで確定したようだ。
USD/JPY 152.62 EUR/USD 1.1611 GBP/USD 1.3317
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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