ドル円は朝の円安から一気に反落=東京為替概況
ドル円は朝の円安から一気に反落=東京為替概況
先週末の海外市場でドル円は一時156円10銭台まで上昇した。その後の押し目が限定的にとどまったこともあり、週明けの市場は先週末終値である155円81銭前後でスタート後、やや堅調な動きを見せ、一時155円99銭まで上値を伸ばした。ゴトウビということで仲値に向けたドル買いもあると見られた。
仲値決定後一気に円高が進んだ。156円を付けきれなかったことで短期投資家からのポジション調整が入ったこと、木原官房長官が先週と同じ表現とはいえ具体的な金融政策は日銀に委ねると発言し、今週の日銀会合での利上げ期待が強まったこと、今月NZ中銀総裁に就任したブレマン氏が、追加利下げの可能性を示唆し、NZドル売りが一気に進み、NZドル円の下げからクロス円全般の下げに波及したことなどが円買いを誘った。
ドル円はほとんど反発することなく下げ、155円00銭台を付けた。短期金利市場での今週の会合での利上げ期待は週明けの88%台から一時96%まで上昇し、円買いを強めた。
先週末183円10銭台まで上昇したユーロ円は、週明けも183円04銭を付けるなど、高値圏推移で始まったが、ドル円の下げもあって売りが広がり、181円86銭と1円以上の下げとなった。ポンド円は朝の208円59銭から207円12銭を付けた。クロス円は軒並みの大きな下げとなっている。
この時間帯は円主導の動きが目立っていたため、ユーロドルは1.17台前半でもみ合い、ポンドドルは1.33台後半推移。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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