ユーロ円、21日線でサポート ユーロ圏の脆弱な成長構造と財政不安が当面のユーロ上昇を抑える要因=NY為替
きょうの為替市場はドル高が優勢となる中、ユーロドルは戻り売りが強まっており、1.16ドルを割り込む動きが見られている。100日線を下放れる展開が見られており、目先は今月前半にサポートされた1.15ドル台半ばの水準をい試しに行くか注目される。一方、ユーロ円は円安の動きから買い戻しが膨らんでおり176円台を回復。21日線でサポートされた格好となっており、上向きの流れを継続している。
アナリストは、ユーロ圏の脆弱な成長構造と財政面の不安が当面ユーロの上昇を抑える要因になると指摘している。リスク選好が安定し、金利差がユーロ有利に動く状況が続けば、小幅な上昇余地はあるが、成長鈍化と財政負担への懸念が根強く、域内経済の底堅さが明確に示されるまでは持続的な上昇は難しいという。
中期的にはユーロに対してやや前向きな見方を維持しているものの、短期的には慎重姿勢を示している。
EUR/JPY 176.24 USD/JPY 151.88 EUR/USD 1.1604
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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