ユーロがドルを凌駕する日はなお遠い
今年初めまでオランダ中銀総裁を務めたノット氏は先週、ユーロが世界の基軸通貨としてドルの支配的地位に挑戦する可能性は当面低いとの見解を示していた。
同氏は、先週ワシントンDCで開催されたIMF・世界銀行年次総会のサイドイベント(ピーターソン国際経済研究所主催)で、「基軸通貨の地位を失うには、大規模な出来事や危機が必要だ」と述べていた。
同氏は一方、「ユーロが世界の主要準備通貨になれば、借入コスト低下や輸出企業の為替リスク軽減につながる。しかし、EUは依然として分断されており、統一市場も滑らかに機能していない」と述べている。
EUには、トランプ大統領が課した関税に匹敵する内部関税が存在しているとも述べ、これは明らかにマイナス要因だとも付け加えていた。

執筆者 : MINKABU PRESS
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