英増税は経済成長悪化のリスク=NY為替
きょうの為替市場はドル高が優勢となる中、ポンドドルは1.3365ドル近辺に下落している。本日の下げで21日線を下放れる展開が見られており、9月中旬からの調整の流れは続いていると言える。一方、ポンド円は買い戻しが膨らんでおり、203円台に上昇。21日線でサポートされた格好となっている。
ポンドについて市場は11月26日の秋季予算案に注目している。エコノミストは、好ましくない増税を導入すれば、英経済成長が悪化する可能性があると指摘。「税制調整が消費者と企業のセンチメントをさらに冷え込ませる大きなリスクがある」と述べている。「最新の英GDP統計によると、8月は0.1%と低調で、英国は低迷する成長と脆弱な財政状況に直面しており、リーブス財務相にとって課題となっている」と指摘している。
英中銀は先週発表の英雇用統計とGDPデータが経済の弱さを示唆したことで、来年2月にも利下げを再開する可能性が高いとの指摘が出ている。
GBP/USD 1.3369 GBP/JPY 203.13 EUR/GBP 0.8681
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。