ドル円、147.35円付近まで下落 本日の窓埋め完了=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は147.35円付近まで一時下落。ドル安が更に加速しており、ドル円も戻り売りが続いている。前日に石破首相が辞任を表明したことから、円安が進み週初のオセアニア時間に窓を開けた形となっていた。しかし、NY時間の終盤に来て、その窓埋めが完了した格好となっている。
市場は来週の9月FOMCを前に、今週の米消費者物価指数(CPI)に注目。FOMC前の最後の主要指標となる。予想では総合指数の前月比が7月の0.2%から0.4%に加速し、前年比は2.7%から2.9%に上昇すると見込まれている。コア指数の前年比は3.1%と7月と変わらずの見通し。エコノミストは、「企業は関税導入前に大量に積み上げた在庫をほぼ使い切っており、関税負担に対して脆弱な状態となっている。そのため消費者への価格転嫁が起きやすい状況にある」と述べている。
短期金融市場では年内3回の利下げ確率を80%程度まで高めている。今月の利下げは完全に織り込まれており、焦点は0.50%ポイントの大幅利下げがの有無に移っているようだ。大幅利下げの可能性は現時点で10%程度。大幅利下げに至るには、今週のインフレ指標がかなり弱い必要があるとの声も出ている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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