来週のECB理事会、市場への影響限定的か=NY為替
きょうの為替市場は弱い米雇用統計の発表でドル安が強まる中、ユーロドルは買いが優勢。1.17ドル台半ばまで上昇し、21日線を上放れる展開が見られている。1.1830ドル付近が年初来高値だが、来週以降もこの勢いを維持し、その水準を試す展開になるか注目される。一方、ユーロ円はドル円の下落もあって172円台に下落。ただ、下押す動きまではなく、21日線の上はしっかりと維持されている状況。
来週はECB理事会が予定されている。市場では据え置きが確実視されており、影響は限定的と見られているようだ。むしろ、理事会後の経済指標のほうが重要との指摘も出ている。関税が成長の重しとなる一方、ドイツの財政刺激策が浸透するまでに時間がかかることから、今後数カ月は経済指標が弱まる可能性があるという。
インフレは来年も目標を下回って推移し、ECBは今年終盤か来年初めに再び利下げを検討する可能性があるとも付け加えている。
EUR/USD 1.1751 EUR/JPY 172.62 EUR/GBP 0.8681
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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