仏中銀総裁、規制緩和は次の金融危機の火種と警告
ECB理事のビルロワドガロー仏中銀総裁は、金融業界の規制を過度に緩めると、2008年の金融危機のようなストレスを引き起こしかねないと警鐘を鳴らした。
米国が経済成長の促進を目的に銀行の規制緩和を模索する一方、欧州はより慎重な立場を取っており、既存の規制を削減するのではなく、簡素化を進める方向。総裁は、欧州は米国の動きに追随しなくてはと考える必要はないと述べた。
総裁は24日「ベルリン・グローバル・ダイアログ」に出席し、われわれには依然として規制が必要で、米国のパートナーとの間で続く議論でもある。明らかなことだが、一部の金融規則の簡素化には賛成している。ただし、規制緩和を支持しているわけではない。それは極めて危険なゲームであり、次の金融危機の火種を蒔くことになりかねないと語った。
ラガルド総裁も今月、基準の引き下げに警戒感を示し、ノンバンクへの監視をむしろ強めるべきだと指摘していた。
執筆者 : MINKABU PRESS
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