【これからの見通し】明日の米雇用統計を控えて、きょうの米雇用関連指標をチェック
【これからの見通し】明日の米雇用統計を控えて、きょうの米雇用関連指標をチェック
いよいよ明日には注目指標である8月米雇用統計が発表される。前回7月の非農業部門雇用者数は予想を下回る増加にとどまり、さらに6・5月分が大幅に下方修正された。雇用統計に対する市場の信頼性が揺れる事態となった。今回の数字はすんなりと予想付近に留まるのか。再び予想との乖離が大きくなるのか、不透明感は高い。
その発表を控えて、きょうも米雇用関連指標が発表される。昨日発表された7JOLTS求人件数は718.1万人増となり予想以上の減少となった。市場にドル売り反応が広がった経緯がある。雇用関連指標に市場は敏感に反応する地合いとなっていた。
本日は8月ADP雇用統計、新規失業保険申請件数(週次)、ISM非製造業景況指数などが雇用関連の指標となる。ADP雇用統計では6.8万人増と前回の10.4万人増からの低下が見込まれている。新規失業保険申請件数は23.0万件と前回の22.9万件とほぼ同水準の予想となっている。ISM非製造業景況指数は51.0と前回の50.1からの改善が予想されている。そのなかの雇用項目は46.7と前回の46.4からの上昇が想定されている。
この後の海外市場では上記のほかにもスイス雇用統計(8月)、英建設業PMI(8月)、ユーロ圏小売売上高(7月)、米チャレンジャー人員削減数(8月)、米非農業部門労働生産性指数(確報値)(2025年 第2四半期)、米貿易収支(7月)、米非製造業PMI(確報値)、カナダ国際商品貿易(7月)などの発表が予定されている。
発言イベント関連では、チポローネECB理事が欧州議会経済通貨委員会(ECON)に出席、米上院銀行委員会でFRB理事候補ミラン米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長の指名承認公聴会、ウィリアムズNY連銀総裁が金融政策および経済見通しについて講演を行う。原油関連では、米週間石油在庫統計が注目される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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