【本日の見通し】ドル円は米ISM製造業景気指数などにらむ展開
【本日の見通し】ドル円は米ISM製造業景気指数などにらむ展開
今週の市場は週末の米雇用統計へ注目が集まっている。そうした中、関連指標でもある8月のISM製造業景気指数が本日23時に発表される。米景気動向を計る先行性の高い指標ということで、そもそもの注目度も高い同指標だけに、今日はその発表をにらむ展開が見込まれる。
前回7月のISM製造業景気指数は48.0と6月の49.0から悪化した。市場予想は49.5と改善が見込まれていた。好悪判断の境となる50を5カ月連続で下回る厳しい結果となった。内訳のうち雇用部門が43.4と元々弱かった6月の45.0からさらに悪化している。注目度の高い新規受注は6月から改善も50を下回る47.1と低い水準での推移が継続。
今回は予想は49.0と前回から改善が期待されている。もっとも6カ月連続での50割れの見込み。内訳のうち、新規受注、雇用ともに7月から改善見込みも、50を下回る状況が続くとみられている。関税の影響が徐々に出てきている状況だけに、前回同様に予想を下回る弱さが見られる可能性がある。その場合、5日の米雇用統計への警戒にもつながり、ドル売りが広がる可能性がありそう。
ISM発表までのドル円は147円00銭を挟んでの推移が見込まれる。今週は基本的に上下ともに動きにくさが見られる。
ユーロドルは1.1700を挟んでの展開が続くか。利下げ期待の後退もあり、下がると買いが出るが、8日のフランス内閣信任投票をめぐる政局混乱懸念が上値を抑えてきそう。
ユーロ円はドル円次第の面があるが、172円割れには買いが入ってきそうで、基調はしっかりも、上値追いの勢いがどこまで出るか。
ポンドドルは1.35台を中心とした推移が見込まれる。ユーロドル同様に下がると買いが出る展開も、上値追いがどこまで出てくるか。
ポンド円は198円台後半から買いが入っており、200円を意識する展開。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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